令和元年5月1日

僕の連休戦略は第2フェイズに移行しつつある。

簡単に説明しよう。
まず第1フェイズ、これは特に予定が無い大型連休において設定される基本方針である。基本的には「積極的引きこもり」である。要は「何処に行っても混雑するのだから、家でのんびりと過ごそう。家でやるべき事は沢山あるのだから」ということだ。

特に問題が無ければ、この第1フェイズにて連休の終わりまで進行する。家と趣味と家事についての懸案事項が全て片付き、120%の“整った生活”で連休明けを気持ち良くスタートするのだ。仕事も休日も充実し、明るく楽しい毎日が約束される。

しかしもちろん、人生はそれほど簡単ではない。
第2フェイズが想定されている、ということはすなわち第1フェイズのみで完遂することが難しい、あるいは過去に完遂できなかったということだ。むしろ、今まで生きてきて、「積極的引きこもり」で満足できた試しがない。

これはつまり、僕の心の根底が「貧乏性」であることが理由なのだろう。「せっかくの連休にひたすら家にいるなんて勿体ない」と考えてしまうのだ。

加えて、多くの引きこもりがそうであるように、家に閉じこもっていると、生産性は極限まで低下する。「連休中にやりたかったこと」は、日程の4割を消化した時点で2割も進んでいない。

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かくして第2フェイズが発動する。方針転換である。
心の中の連休問題「混雑を覚悟で外出すべきだ」と。

それが今日だった。
具体的には今日の16時過ぎだった。

それから何をしたか。
掃除である。片付けである。
来客を想定したレベルまで部屋を綺麗にした。もちろん客など来ないのだが、まずは部屋を整えることが最優先である。新しく棚を作るとか、イチゴジャムを仕込むといった「素敵だけれど後回しでも構わないこと」は行わない。たとえ同時進行のほうが効率が良くても、まずは部屋の清掃に集中する。

 

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そして先ほどようやく部屋が片付いた。
その後にイチゴジャムを作ったり、夕食を用意したり、カレーを作って小分けにして冷凍したり、冬物を手洗いしたり、それから多肉植物用の棚を作って、今に至る。
ずいぶんと密度の濃い時間だった。
今日の午前中までの、あのうすらぼんやりとした“休日”は何だったのだろう。いや、あれはあれで楽しかったのだ。積んであった本を読み、存分に昼寝をして、不要な買い物を楽しんだ数日間。ただし心のどこかで不満と焦りがあったのだ。世に言う「丁寧な暮らし」の中心にあるのは、この焦りの裏返し、自己肯定感だと思う。
半日で数日分の「やるべきだったこと」を片付けるのが果たして丁寧な暮らしなのかは疑問が残る。でも、とりあえず、これで「第2フェイズ」への転換が可能となった。

明日と明後日は仕事。でも、その後は休日が数日残っている。
泊まりがけの外出は無理でも、多少の混雑は気にせず、むしろ人がたくさんいて楽しそうなところに行ってみたい。また数日後に気持ちがしょんぼりするかもしれないけれど、今はとりあえずそう考えている。

 

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それが令和元年5月1日の自分と自分の生活。
怠惰に倦んで突発的に積み増した懸案を片付けマイナスからゼロに戻す、何年生きてもそういうことの繰り返しだ。たぶん死ぬまで繰り返すのだろう。元号のように綺麗に切り替わるわけではないのが困ったところだ。

 

 

お題「今日の出来事」