IKEAの家具はオイル仕上げで

朝、職場に行って荷物を置いてきた。
実家に保管してあって、後は捨てるだけという事務用品や収納用品を寄贈することにしたのだ。買っても良いのだが、このほうが手っ取り早い。ゴミも減る。小さな会社ならではの工夫。
しかし当然ながら、静岡から四国への移動は大変だった。イタリア映画に出てくるバカンスの人達みたいに、セダンに荷物をぎゅうぎゅう詰めて高速道路をひたすら走る。
もう慣れたが、サービスエリアで自分の車を見るとぎょっとしてしまう。
あの東北の大震災の直後に、コンビニや道の駅でこういう状態の車を見かけたものだ。あの時期、高速道路ではなくて一般道で、しかも遠い静岡県を走っていた人達はどんな境遇だったのだろう。1組の、倒れそうなくらいに疲労困憊していた老夫婦を我が家でお世話したことがあった。近所の人(医者)が食事と世間話と健康チェックをして、うちの両親がスーパー銭湯に連れていって、我が家に泊めたのだった。朝早くに「手持ちが数千円しか無いのでお礼もできない」と言っていたので(それでも和歌山の親戚を目指すと言う)、確か市役所に相談した記憶がある。
そういう不穏な感じが、後部座席にも助手席にも荷物を詰めたセダンには漂っている。

 

写真記録 東日本大震災 3・11から100日

写真記録 東日本大震災 3・11から100日

 

 

しかし昨日の頑張りのおかげで、職場はようやくオフィスらしくなってきた。
自分の勤め先はいわゆるIT企業、インターネットとコンピューターに関わる多種多様な案件を扱う。作業の多くは外注で、打ち合わせのほとんどは社外で行うし、経理関係の仕事も基本的にはペーパーレス、パソコンと回線があれば仕事はできてしまう。
というわけで、昨年末まではあり合わせの机と数台のモニター、パソコンは各自が持ち寄って仕事をしていた。殺風景極まりないが、それで十分に業務が進むのだ。必要なものは近所で買えばいい。

しかしあまりに殺伐としているので、今は少しずつ手を入れている。
今回は植物だって置いた。自宅で余っていた電気ケトルも持ってきたから、コーヒーも飲める。
仕事始めは明後日からだけれど、こういう“勤務と趣味の間”のちょっとした作業、数十分の奉仕活動は、今はこだわらずに休日でも行っている。「テーブルを作る」とか「電気工事をする」といった大仕事はきちんと勤務時間に行っているけれど。

 

 

 

昨日頑張ったこと、といえばIKEAの買い物。
無垢材の踏み台とスツールにオイルを塗ってみた。
定番のワトコオイル。
以前、とあるクラフトイベントで、IKEAの家具にホームセンターで売っているようなオイルを塗って、ずいぶんな価格で販売している「クラフト作家」がいた。来場者アンケートにはその件をしっかり書いたが(後で運営者から「市販品である事を明示せず手作り家具を名乗った点は規約違反でした」と返事があった)それはそれとして、なかなか良い工夫だとは思ったのだ。
手軽さと仕上がりのバランスがとても良い。

 

 

だから真似してみた。
何しろ安いスツールや踏み台、でも木はきちんとしている。反りや割れも無いし、節だってそれほど多くない。
オイルは余っていた濃いめの色と、新しく買ったナチュラル色を混ぜて使用。色を付けたかったからワトコを選んだが、亜麻仁油クルミ油でも良いと思う。
ワトコオイル、きちんとマニュアル通りに塗ると実に良い感じになる*1。失敗する要素がほとんど無いのが有難い。
組み立ては明日。上手にできたら日記に載せたい。

 

 

 スチール製のキャビネットも買ったのだった。
これは作りながら感動した。
たぶん、工場で何かしらの“ものづくり”に関わった人ならば誰でも感動するのではないか。「工員さんが作りやすい設計」が徹底されていて、だから無駄も無いし、結果として頑丈になる。
予備のネジなんて要らない。
そもそも多くのパーツが、薄い鉄板を曲げて組み合わせる。引き出しすら薄板を自分で曲げて作る。それでも、いくつかのパーツが組み合わさると、がっちり四角く固定されるのだ。
IKEAといえば平たいパッケージが基本で、そのために小さな引き出しすら曲げて組み立てる必要があるのだけれど、組んでいると「よくもまあここまで」という親切設計が随所に見られて楽しくなってしまう。組み立ての順番も、たぶん難易度の低い順から始めている。引き出し5段のスチールキャビネットが15分と少しで完成してしまった。これで5000円以下とは本当に安い。

 

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というわけで、職場に行ってオフィスを構築し、自宅では家具にオイルを塗ったりキャビネットを組み立てたり、そういう工作仕事ばかりしていた1日だった。
合間には多肉植物の植え替えなども実施。アパートは庭が無い、なので鉢の置き場所が無い。ベランダに棚が必要かもしれない。

昼食は有名な讃岐うどんのお店に行ってきた。
少しだけ行列ができていたが、なにしろうどん屋さんなので席がすぐに空く。到着してから気づいたが、前職で香川県に出張した際に取引先の人に連れていってもらった店だった。
今日は温かいうどんを選んだ。とても美味しかったが、以前食べた冷たいうどんのほうが感動の度合いは大きいと思う。つるつるしこしこの極致だった。
次は冷たいものを選ぼうと思う。冬でも冷たいうどんを食べている人が多かった。

 

 

 

 

 

 

 

*1:ただし作業中の匂いが気になる。溶剤のような悪臭ではないけれど、なんだか美大生の部屋(油絵専攻)みたいな匂いがするのだ。