丸亀と高松と。

昨日は丸亀市に行ってみた。
たまたま見つけたイベントのフライヤーに惹かれての訪問。
このイベント自体はそれほど楽しめなかった(いわゆるマルシェの類)のだけれど、自転車でのんびりと駅前からお城の周辺を散策した時間がとても良かった。今、思い返しても素敵な休日だった。

 

 

自分の住んでいるところから有料道路を使わずに50分程度。
道は広く、交通量は少なく、とても走りやすい。静岡での日常感覚からすれば、この往復路は「思い立ったら迷わず車を出す」距離感と所要時間。渋滞も無く、 のんびり走ることができる。途中で風光明媚なところも走るし、ロードサイドのチェーン店が連なるところもある。

さて丸亀市に着いてまず向かったのがうどん屋さんの「喰うかい」*1


名前とは裏腹にとても地味なお店。お年寄り夫婦が切り盛りしている。
有名なお店らしく、お客さんは絶えない。
うどんを食べるつもりだったけれど、中華麺(と、ラーメン)がある、しかも「牛すじ中華」や「かしわ天中華」があると知って、動揺のあまりその「牛すじ中華」を注文してしまった。

牛すじ肉の煮込みが乗ったラーメン、なかなか美味しい。さっぱりしたスープに肉が妙に合う。食べ応えもある。隣のテーブルの人達はうどんを注文していて、そちらは揚げ物がかなり大きかった様子。次はうどんを食べたい。というか「かしわ天」を食べたい*2

 

丸亀の駅前には「猪熊弦一郎美術館」がある。
僕はこの建物が好きで(猪熊氏の作品はあまり興味が無い)、瀬戸内国際芸術祭の時にも訪れている。今回はどういうわけか喫茶室で無料のお茶が振る舞われていて、しかも郷土菓子の「おいり」も付けてくれた。紙のお椀に1杯、1人では多すぎるくらいの量で、でもとても嬉しい。

丸亀ではお城を見たり、別のうどん屋(お休みだった)やカフェ(イベントに出ていて臨時休業中)を訪れたり、なんとなく港のほうを散策したりと、のんびり自転車探検を楽しんだ。

丸亀、不思議な街だ。
駅周辺はしっかりと宅地があるし、公園も多い。
でも、人がまるでいない。
たまに見かけるのは、働いている人だけ。灯油の移動販売とか電気工事の人とはすれ違うが、住人がとても少ない。公園など、夢に出てきそうなくらいに無人で、でも整っている。
祝日だというのにみんな何処に行ったのだろう。

 

ともかくそれが丸亀の街。
車で到着した時、あの瀬戸内国際芸術祭2016で訪れたフェリー乗り場が見えて、なんだかとても感情が揺さぶられた。別に船に乗らないのにフェリー乗り場に立ち寄ってしまった*3。島に行こうと思えば行けるのだな、と考えると不思議な気持ちになる。四国に引っ越したことそのものが、不思議に思えてくるのだ。

 

 

朝の遅い時間に出て、あちこち走って、午後には高松市に戻ってきた。
遅めの昼食と、中心街で開催中の古本イベントのために商店街に行く。

古本を数冊購入。主に関西圏の有名な古本屋が何店か来ていて、とても賑やか。今風のサブカルじみた古本屋や手芸作家さんが並んでいてずいぶんと楽しそう。自分の生活圏および職場とも近いこともあり、こうして“文化的なイベント”が開催される事はとても嬉しい。大きな街でもイベントは全然やらない、というところも多いので*4
古本イベントの主催者なのか、会場の近くにあった古書肆兼カフェにも人が集まっていた。トークイベントは残念ながら満員、自分は四国と瀬戸内関連の書籍やZINEを数冊買った。紙の本は滅多に買わなくなってしまったけれども、ガイド本というか土地の情報収集には電源が不要で個別に持ち歩けるローカル書籍が便利なのだ。

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ああそれからもう一つ、人生初の「餡餅入りのお雑煮」を食べたのだった。
商店街の和食喫茶にあった。
名物として観光用にメニューに載せているのか、それとも普通に食べるのかはわからない。
白味噌の雑煮(これも人生初)には和人参と大根が入っていた。
餡餅は1つ、柔らかく煮てある。
餡があるから美味いとか、逆に違和感があるということも無い。アクセントというには渾然一体で、いわゆる“普通に美味しい”料理だった。僕はこの味、好きだ。
好みで青海苔を入れる。最後に加えてみたけれど、僕は無いほうが好きかもしれない。
昼食を食べ逃していたこともあり、なかなかに充実したおやつとなった。

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他にも色々と遊んで過ごしている。
ひたすら部屋を整えて過ごしていた段階を過ぎ、こうして外を探検する事ができたことがとても嬉しい。視界が開けたというのだろうか、意識して猫背を伸ばした時みたいな爽快感がある。

今日は水族館に行ってきた。
しかしこれは明日に書く。まだ通信環境にトラブルがあるのだ。写真の整理もままならない。

 

 

*1: cimacox id:cimacox ) さんのブログを参考にしました。ブログでのみ知っている人の住む土地に行く、というのはなんとなく特別な体験です。

cimacox.hatenablog.com

*2:あいのせ、とは何なのだろう?気になる。

*3:トイレを借りた。近くにはショッピングモールもあって、ホームセンターで板や生活用品も買った。旅行では本当に街の一部しか見ることができない。

*4:例えば静岡市の中心街がそれです。