冷たいラーメン

昨日と今日、同じ店でラーメンを食べた。

 

昨日は仕事で通りかかり、ちょうど昼時だったので入った。
普通の温かいラーメン。
麺がつるつるで茹で加減が絶妙、つまりコシが抜群(パスタでいうアルデンテ?)なのが印象的。
構成こそ昔風の「中華そば」だが、全体的にアップデートした感がある、とても品の良いラーメンだった。
脂と旨味と濃い味で勝負する今時のラーメンよりよほど好ましい。

 

店の名は「らーめん まごころ」。
小さな目立たないお店で、普段ほとんど通らない道だから、ある種の幸運だったといえる。
すぐ近くに田中城跡があって、カーブの多い不思議な地域の、あまり繁華とはいえない場所に黄色い看板だけが目立っていた。

 


 

 

 

気になったのが「冷たいラーメン」の存在。
そういえばお店のある藤枝市は、最近この冷たいラーメンをB級グルメとして押し出しているのだった。

藤枝市には朝から開いているラーメン屋が昔から存在する。
朝が早い、茶の流通問屋相手の商売だったと聞いたことがある。同様の事情で市場のある街には朝に開いているラーメン屋は多い。


藤枝の場合、さっぱりした醤油ラーメンが基本で、「温かいの」と「冷たいの」がある。つまり、冷たいスープのラーメンが存在する。

多くのB級グルメがそうであるように、この「朝ラーメン:温or冷」もまた、1つの人気店がまずあり、周辺の店も真似をして、そして細々とある狭い地域で(愛されもせず流行りもせず)続いていたものを、街興し的な流れでピックアップされた“郷土の味”である。
自分が若い頃は、パチンコ趣味のおっさん達や、夜勤明けの人達が「朝ラーメン」の元祖のお店を支えていたように思える。だから存在は知っていても、誰もが喫食する品ではなかった。
最近はあちこちの店で、朝はともかく冷たいラーメンを出すようになった。ラーメンを大盛りで食べることができる人達の場合、「温かいのと冷たいの、両方」と注文することも多い。

 

 

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今日もまた偶然に、この店の近くを通りかかった。ちょうど昼ごはんを食べる時刻だった。
あまり同じ店に連続ではいかないのだけれど、せっかくだからと「冷たいラーメン」を食べてみることにした。今日を逃したら、冷たいラーメンなんてつぎに食べる機会はいつになるかわからないし、この店の麺が本当に美味しかったので。

 

ガラスの器に入ったラーメンは、脂がほとんどなくさっぱりしている。前述の、つるつるの麺が実に合う。
魚の出汁と甘めの味付け、少ない具材に薬味の山葵。
この山葵がとても嬉しいアクセントになる。
一般的な(外食の)ラーメンに慣れている人にはこぢんまりした量に思えるかもしれない。でも大丈夫、コシのある麺は後から十分な満腹感を生じます。
さらっと食べてさっと店を出る、そういう食べ物なのだと思う。


普段からラーメンと炒飯など組み合わせている、量を食べられる人ならば、やはり「温かいのと冷たいの、両方」を頼むべきだろう。隣の席の人達がそういう頼み方をしていて、実に美味しそうだった。
僕には無理だ。

 

 

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今日は他にも色々と頑張った。
かばんを作った。
甥姪が遊びに来てくれた。
今後の引っ越しに向けて少しずつだが私物整理も進めた。

明日は雨。
家事に邁進したい所存です。だからもう寝る。

 

 

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