冷凍フルーツをぶら下げて

問答無用で好きなもの、があまり無い人間だと自己評価している。しいて言えば「旅上手な外国人旅行者」に出会うと真似したくなるくらいに心に残ってしまう。

多くはラフな格好で、大きなかばんを背負って、1人か2人で公共交通機関を使った旅をしている。でも不思議とガチガチのバックパッカーには惹かれない。もう少し安楽な、自分のペースで旅をしている人達の工夫に目が行ってしまう。

 

 

そんな旅人の工夫のひとつ、今年になってから何度か見たのが「冷凍フルーツ」だ。
これはコンビニやスーパーマーケットの、冷凍食品として売られている袋詰めのフルーツのこと。150円から250円程度で、本来は(日本の家庭では)解凍した後に素材として使う。ブドウやイチゴ、それからラズベリーやブルーベリーもある。冷凍のトウモロコシやミックスベジタブルに近い存在だと自分は捉えている。
コンビニで1人用デザートとして売られるパイナップル等とは、ちょっと違う。

最近、この冷凍フルーツを歩きながら食べる西洋人観光客に何度も遭遇しているのだ。
京都では、大きなバックパックカラビナとクリップを介して冷凍マンゴーの袋をぶら下げていた人がいた。あれは何なのだと不思議に思ったのだが、交差点でその袋の中のマンゴー、おそらくは半解凍のそれを取り出して食べていて、なるほどと感心したのだ。
安いし清潔、ぶら下げておけば解凍できるし、お菓子よりもヘルシー。異国の地で果物を1袋買うよりも容易だ*1

クリップでかばん、ではなくて手に持っている人なら浅草でも岡山でも見かけた。スナック菓子やファストフードを食べる程ではないけれど歩きながら何かを食べたい、そんな時には確かに良さそう。

そして今日はアボカドを食べている人がいた。
使い捨てのプラスチック・フォークでアボカドをもぐもぐ。味付けは何だったのか気になる。静岡駅から街に向かう地下道で、案内板を見ながら食べていた。

 

ことりっぷ 静岡・浜松

ことりっぷ 静岡・浜松

 

 

 

特別に美味しそうには見えなかったが、しかし自分も冷凍フルーツを食べてみたくなった。

というわけで帰宅前にセブンイレブンで冷凍マンゴーを購入した。

家に到着し、放置したまま夕食を済ませ、風呂と明日の支度が終わった頃には完全に溶けていた。
ちょうど観たかった映画があったので、鑑賞中のおやつとして少しずつ食べている。映画は途中でなんとなく止めてしまったけれど、マンゴーはとても美味しかった。マンゴーの再現度が高いチョコレートなどを買うより気が利いていると思う。

 

旅行者の朝食 (文春文庫)

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自分が海外旅行中にコンビニで似たような品を買うかというと、たぶん買わない。それは長くてハードな旅をしないから、そして何としてでも土地のものを食べる方針(貧乏性とも言う)が存在するから。
でも逆に、自分の場合はこの冷凍フルーツは日常生活でこれから何度も食べることになりそう。
なんとなく何かを買いたくてコンビニに入った時、棚を眺めてもぴんとくるものが無かった時に、ひとつの選択肢として冷凍フルーツを買うだろう。旅行者ではないからお皿には移すだろうけれど。

 

 

 

 

 

*1:これは自分も経験がある。言葉が通じない土地で、1個だけ果物を買って、綺麗に剥いて食べるのは色々とハードルが多い。