ジムニー焼きそば引きこもり

 

ジムニーSUPER SUZY 2018年 08月号

ジムニーSUPER SUZY 2018年 08月号

 

 

友人が新しい軽自動車を買った。
スズキのジムニー
二昔前のデザインを現代的にした雰囲気。僕も新しいジムニーは好きだ。走っている姿は単純に「あ、懐かしい感じ」と思っただけだが、停車中にじっくり見ると細部が凝ったかたちをしている。自分は専門家ではないからわからないけれど、ちょっとした形の工夫がちょうど良い洗練さを生んでいると思う。ただ昔っぽくシンプルに四角く作っていてはこうはならない。
友人は「鉄板で作った箱みたいな」古いジムニーを修繕して乗り続けていた。特に山道を走るわけでもないし、もっというと特定車種のファンクラブや自動車修理工場の常連みたいな集まりも苦手で、だから維持管理はそれなりに苦労していた。それでもその古い箱のような軽自動車をデザインのみを理由にして乗っていたのだ。
そういう人にとっては、今回のフルモデルチェンジは願ったり叶ったりではないだろうか。何もかもが豪華、そしてハイテクだ友人は喜んでいた。
トヨタマツダハイブリッドカー2車種を乗ってきた自分としては、新しいジムニーは現代の車としては簡素だと思う。
後席などワゴンRなどに比べてもベンチっぽいが、しかし子供の頃はもっと簡素な椅子の軽自動車で不満に感じなかった。だから簡素といはいえ問題にはならないのではないか。ローマ法王を乗せるわけじゃない。

性能やメカニカルな観点からは自動車趣味といえない、あくまで外観のみで古い車を乗り続けるというのはそれなりの覚悟が必要だと思う。気に入ったかばんを修繕し続けて使うのとは訳が違う。友人が楽しそうなのが何より嬉しい。

 

 

 

自動車メーカーは名前や“キャラクター”を受け継ぐことに熱心で、デザインをあまり大切にしていないように思える。
機械設計に詳しい知人が言っていた。技術的な成熟により、そろそろ「よくできたデザイン」をしっかり保つ方向で新しい車を作る時代がやってくる。燃費や安全性やその他の機能を時代の要請に合わせつつ、今まで好評だったデザインを継承できる、そういうレベルに自家用車が到達しつつあるという。それこそ、かばんや靴のように。

この「昔からの優秀なデザインを残せる」進歩は保守や停滞ではなくて、より新しいデザインを生む原動力になるのではないかと自分は考える。
変えなくてもいいものを残せる、優れたものが残る世界だからこそ、新しいものは(新しい以外の)価値を試される。

単なるリバイバルブームではない、良いものをさらに良く磨く時代が来れば良いな、とジムニーの助手席で思ったのでした。

 

 

友人に会った以外はほとんど家に引きこもっていた。
これではいけない、と昼にせめて気の利いたものを食べようと家を出たのだけれどぴんとくる店も無く、近所のスーパーマーケットで麺だけ購入して家で焼きそばを作っただけ。

後は昼寝をしたり部屋の片付けをして今に至る、という連休最後の日。平和だったからまあいいや。