たけのこ餃子

いただきもののタケノコが冷蔵庫にたくさん入っている。
田舎によくある「季節のお裾分けが集中した結果」である。家庭菜園や趣味で山遊びをする人達が身近にいると、本当に狙ったようなタイミングで同じ野菜が届く。有難いことは確かだが、毎日の工夫が必要となることは忘れてはならない。

 

というわけで、職場の人達に聞いてみた。
タケノコはどうやら中華料理に使うと消費しやすい、と判明。青椒肉絲などが代表的だが、僕はピーマンが苦手だ*1

 

そのタケノコを、今日は餃子にしてみた。

タケノコは細かい賽の目に切る。
豚肉の挽肉(少量なので、細切れ肉を刻んで代用)と長ネギ、生姜と共に胡麻油で炒める。挽肉は半分くらいを別に残しておいて、この炒めたものと混ぜてしまう。全量を炒めるともちろん餡にならないし、全部が生だと火の通り具合に気を遣うことになる。というわけで豚肉の半分と、タケノコ等は先に火を通す*2
酒や水をたくさん入れる。なんとなく片栗粉も加える。胡椒と鶏ガラスープの素でしっかり味を付ける。

そして皮に包む。以前、横浜中華街で買ってきた冷凍の皮。
かなり分厚く、最初は延ばして使うものかと思ったくらいぷっくりしている。
これを12個だけ使う。ひとりぶんの餃子を作るのは、おそらく人生初だろう。

丸っこい、不格好な餃子が出来上がる。
適当に茹でる。そして引き上げる。

これを醤油と一味唐辛子とすりごまで食べる。
12個は作りすぎた。しかし他に用意したのはトマトだけであり、主食が無いからこれで十分。

1人分だったから、タケノコはそれほど減っていない。
しかし少量の豚肉と合わせたことで十分な満足感があったので、これは成功と言えるのではないか。
途中から「豚肉とタケノコの中華風スープにすればよかった」と思えてくるくらいに面倒だったが(平日に作る料理ではない)それでもまあ、少し時間をかけて遅めに食べる夕食も、たまには良いものです。

 

海うそ (岩波現代文庫)

海うそ (岩波現代文庫)

 

 

ところで沢山貰ったからといって、こういう「消費するための工夫」は発想としてどこか失礼だ。
でも本当に、ある程度の量があると、食べ尽くすために献立を考えるようになってしまう。失礼だが仕方がない。
そして、昔の人の保存技術、保存食の技に思いを馳せることになる。自然の産物というのは、そう簡単に生産調整が効かないものなのだ。

 

 

全然関係無いけれど、職場の先輩氏が「タケノコは多肉植物」と言っていた。この人は教養が足りないなあ、と常々思っていたのだが、常識も足りない。

お題「今日の出来事」

 

*1:出されれば食べるが自分では買わないし料理に使わない。SUBWAYでは抜いてもらう。

*2:もちろんタケノコは下茹でしてある。でも、炒めたほうが美味しい気がする。根拠は無い。

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。