タケノコの山

春になると、タケノコがたくさん届く。それこそ山のように。

近所の山はどこも竹の生えすぎが問題となっている。行政と地元住民が連携して伐採しているくらい、あちこちに竹が生えてしまっている。
人の手が入る里山でさえ、竹はどんどん増えている。だからタケノコもあちこちにあるし、見つけ次第、折り取ることが農家の人達の習慣になっている状況だ。

そんなタケノコだから、質は期待できない。冬の終わりに名人が掘り当てる柔らかいものではない。
いつも、かなり育ってしまったものが、玄関先に山と積んである。タイミングによっては丸1日、日向に放置されてしまうことだってある。

 

 

でも貰ったからには食べる。
皮を剥いて茹でる手間が面倒だ。
奈良の山奥で、やはり竹が増えすぎて困っている山があった。その山では、駐車場の片隅に大きな寸胴鍋とかまどが置かれていて、水は井戸から汲み放題で、皮の処理と茹で作業までを山で済ませることができていた。地域住民ならば好き勝手にタケノコを収穫して良い仕組みに、いちばん面倒な下茹で作業まで用意されているあたり、とても賢いと思う。もちろん米糠も常備されていた。

 

我が愛すべき郷土の山では、そこまでサービスが良くない。だから、知り合いからタケノコが届けば、まずは献立を考える前に茹でるしかない。親類縁者に配るにしても、茹でてから。

今日はほぼ定時に帰宅した。
家族はでかけている。
さあ好き勝手に夕食を作るぞ、食べるぞ、と思っていたのに、この「タケノコの山」が玄関にできていた。
だから夕食は、牛肉とタケノコ細切りの炒め物。青椒肉絲のピーマン抜き。なぜか白髪葱が合う。

家族の知り合いに、農家が多すぎるのだ。
しかも年寄りの知り合いだから、こちらの事情まで気を遣ってくれない。タケノコは好きだけれど、山盛り食べて嬉しいものでもないので、ほんの少し困っている。
タケノコをたくさん消費できる料理、誰か教えてくれないだろうか。

 

 

遊び尽くし 産地発たけのこ料理 (Cooking & homemade―遊び尽くし)

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