アンダーグラウンド

ああそうか今日はオウム真理教のテロ、地下鉄サリン事件の日か。
先週の出張では、まさにあの事件があった地下鉄を使った。地下鉄での移動中にふと思い出して、Kindle paperwhiteに入れてあった「アンダーグラウンド村上春樹」を開いたのだった。本に書かれている駅名や地名にあちこちで遭遇して、なんとも嫌な気分になってしまった。そういえばあれは、春分の日だった。季節までは失念していた。

 

あの事件があった頃から今日まで、東京のあの辺りは何度も通った。土地勘こそ無いものの、まるで知らない土地や路線ではない。
だけど、本を片手に(といっても電子書籍だが。あの厚い単行本はさすがに持ち歩けない)その文章とともに“現場”を通り過ぎるというのは、現実の感触が違ってくる。まだ歴史ではないし、かといってニュースというには遠い。

 

アンダーグラウンド (講談社文庫)
 

 

ところで、電子書籍は便利だけれど、この「アンダーグラウンド」は単行本の厚みもまた作品の一要素だ。欠かせない要素、と言ってしまってもいい。ぶ厚い本にぎっしり詰め込まれているのが、被害者の言葉なのだ。オウム真理教のテロと同じくらい、この本の厚みと深緑の表紙は、これから先も忘れないと思う。

 

アンダ-グラウンド

アンダ-グラウンド

 

 

 


オウム ドキュメンタリー 「A」予告編


オウム ドキュメンタリー 「A2」予告編

オウムといえば、このドキュメンタリー映画も大好き。
個人的な「ある視点賞」を授与したい。

 

A [DVD]

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