学生時代に住んでいた町に、小さな焼き鳥屋さんがあった。
お酒が苦手だから自分からわざわざ行くお店ではないけれど、行けば必ず食べていたのが「焼鳥丼」というメニュー。
甘辛いタレがたっぷりかかった焼き鳥が、四角い塗りの重箱みたいな器にごはんとともに詰められている。ちょうど鰻重の焼き鳥版といった感じ。
今日はいつも行くスーパーマーケットで、出来合いの焼き鳥が特売をしていたので、それを再現してみた。
夜なので、そしてもう歳なので、ごはんは少なめ。
タレも常識的な量にした。
フライパンでさっと炒めた葱をごはんと焼き鳥の間に挟んでみたり、それなりの工夫もしてみた。
格別に美味しいわけではないけれど、普通の「家族が留守だから作る普通の夕食」とは少し違う。75%の外食という感じ*1。
キクラゲのスープと、ひじきと豆のサラダも作った。
そういえば、あの学生時代の焼鳥丼も、とびきり美味しかった訳ではない。味は濃く、特に甘みが強すぎた。でも嬉しい食べ物ではあった。
だから今日の試みも、「焼き鳥とごはんと葱と細切りの海苔」という予想通りの味だった(格別なケミストリーが発生しなかった)ことを残念には思わない。特売の焼き鳥の活用法としては最適に近かったと考えている。
さて外は大雨で、風もびゅうびゅう吹いていたが、それでも書店まで行って漫画を買ってきた。まだ読んでいない。
夕食を食べ終える頃まで、完全に金曜日の気分だった。
明日が金曜日。明日は出勤日。ああ面倒だ。もうやることはやって今夜は夜更かしするつもりだったのに。こういううっかりは、辛い。
*1:その辺のチェーン店で食べるひとりごはんを外食100%とした場合。