ショコラテリーヌの後に豆のカレーを。

無限大、という概念は凄い。
無限大を2つ持ってきて混ぜても無限大、100くらい抜いても無限大。それだけでなく、半分に割っても無限大は無限大のままなのだ。そう本に書いてあった。

ところで、子供の可能性は無限大だという。
僕はもう完全なおっさんで、だからあの可愛らしかった子供時代より可能性は激減している筈だ。しかし無限大からどれだけ目減りしても、それはやっぱり無限大なのだ。つまりおっさんの可能性は無限大だと言ってかまわない。

 

 

 だから今日はそれを証明すべく、ややトリッキーな外食を試みてみた。
つまり、まず甘いものを楽しみ、その後にランチを食べてみた。
具体的にはこうだ。

まず静岡市の「Atelier Petit Calin*」へ行く。
1月はほぼ休業中だったが、2月の週末はお店を開けていると知り、久しぶりに訪れてみたのだ。

季節柄、ケーキは全てチョコレート系。
イチゴのショートケーキにすらチョコレートが組み合わされている。とても美味しそう。
少し迷い、最もチョコレート感が強い「ショコラテリーヌ」を選ぶ。飲み物はカフェオレを。

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ショコラテリーヌ、ねっとりとしたチョコレートの塊。
昔、cafe bikiniがカフェ営業をしていた頃には、ショコラテリーヌは「頑張ったときのご褒美」だった。ぱくぱくと食べ進むタイプをスイーツではない。ゆっくりとその濃厚な味を楽しみながら時間を過ごすためのチョコレート菓子だと思う。紙巻きと葉巻の対比というと大袈裟だけれど、とにかくそういうものなのだと考えている。

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お店の人達と少し語らい、それから静岡の街へ自転車で向かう。
目的地はお気に入りの*1「ALLEE RESTAURANT」 へ行く。
曇り空だが空気は暖かく、自転車を漕ぐのに支障は無い。

 

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ここでは「青大豆とかぼちゃのカレー」を食べた。
辛みがさわやかで、塩っぱさは控えめ、好みの味。さっぱりさせたカレーといえばトマトを効かせるのが定番、というか自分で作るとついそうなってしまうのだけれども、そうでない味付けなのが新鮮。優しくてなんとなく身体に良さそうな美味しさだった。
青大豆がたっぷりなのも嬉しい。こういうものが食べたかったのだ。

 

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しっかり濃いめの甘いものを食べた。
その後、きちんと充実したランチを食べた。
普段ならば、“あり得ない”順番だ。
逆ならば、みんな普段から楽しんでいる。
「別腹」なる概念を発達させた人類は、多少の血糖値上昇はキャンセルしてでも、食後に甘いものを喫食する。

ならばそう、甘いものが先で、カレーは別腹でも構わない筈だ。
そういう仮説のもと、今回は(自転車周遊コースの関係もあって)その“あり得無さ”に挑んだわけだ。

結果として、しっかり美味しく、完璧な「休日の外ごはん」を堪能できた。昨日までの仕事疲れを癒やし、明日明後日の活力をもたらす美味しい食べ物たちを、100%以上楽しむことができた。

 

あり得ない、と思っても、まずやってみる。
すると意外と上手くいく。
これが「可能性は無限大」ということなのだと思う。
ありがとう世界。
ありがとう自分。
諦めないで良かった。

 

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しかし、ところで、折角なので、その「可能性は無限大」をもう少し掘り下げてみようと思う。
例えば、可能性というのは(当然ながら)方向性が無い。
明確なプラスの方向があるわけではないのが人生と世界と僕の日常生活だ。むしろ、様々な結果が全方向に拡がっている、結果や状況の“数”が無限に多いと言っていい。つまり、上手く行かない未来だって無限に用意されているからこそ「可能性は無限大」なのだ。良い物事もそうでない物事もひたすら分布する、全体としてはニュートラルグレーのもわっとした霧だけの世界を想像できる。

ならばこの言葉、まるで意味が無い。無限大と可能性を組み合わせると、ほとんど何も言っていないのと同じになる。

 

だから、今日の11:45〜13:30に判ったことは、正確にはこう書ける。

  • ショコラテリーヌもカレーも、もちろんカフェオレもサラダも食後のコーヒーも美味しかった。
  • 僕の胃腸と満腹中枢はわりと雑。
  • 「可能性」などという曖昧な言葉に、安直に科学の言葉「無限大」を組み合わせる奴は嘘吐きかアーティスト。
  • そして、それでも連休の初日に美味しいものを食べたことは素晴らしい。

 

私たちの星で
 
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今週のお題「バレンタインデー」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「ちょっとした贅沢」

 

 

*1:もうすぐ開店2周年だという。ALLEE RESTAURANTの開業日が来ると、静岡にも春が訪れる。