かつや、というお店に連れていってもらった。

仕事でこれからお世話になる会社に初訪問。挨拶と資料の交換などを行う。
お昼時、その会社の偉い人達とごはんを食べに行くことになった。
社長のおすすめのお店の、季節メニューをぜひ食べて欲しいと言うので、みんなでそこに歩いていく。

「鶏の煮込みがあってですね、生姜が効いた甘辛味。そこにチキンカツを入れちゃって、くつくつ煮てね、玉子でとじちゃうんですわ。上等なお料理ではないよ。ま、勤め人の昼飯にはね、これくらいの変化球が嬉しいんだわ。分析不要の定食ですわな」

そんな説明を聞いて、なるほどこれは楽しみだと、僕も期待してしまう。並んでいたら嫌だな、でも人気店なら仕方ないな、と色々考える。

 

着いたところは「かつや」というお店。
知ってる。
地元の、県道沿いにもある。オレンジ色の派手な看板がトレードマークのチェーン店。

チェーン店だから悪い、というわけではない。
実際その「鶏煮込みとチキンカツの合い盛り定食」はとても美味しかった。ごはんを食べるために最適化された味付けと料理だと思う。注文して10分程度でテーブルに運ばれてきたのも、嬉しい。
これが690円は安いと思う。

しかしですね、1代で工場立ち上げから全国販売網構築、21世紀には販社へ転身しシェア1位を保つ、ある業界の名物爺さんみたいな人がですね、連れていってくれる店なのだから、もっと期待してしまうではないですか。途中に歩いた“今は寂れているけれど歴史を感じさせる旧東海道の宿場町”は何だったのか?

 

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しかしまあ、他の人達もみんな美味しそうに食べていたし、これはこれで面白いエピソードとなったのだから、有意義なお昼ごはんだったと思う。
その社長がエビフライやロースカツを個別に注文し、自分だけの「スペシャル丼」を構成していた点は、やや解せぬとはいえ。まず第一に、そんな注文が可能なのか。そして2つめの疑問、「鶏煮込みとチキンカツの合い盛り定食」を食べに来たのではないのか。

まあいいや、そういう感じの月曜日だった。
今から名刺入れを作る。というか、革に孔を開けます。がんばります。

 

THE BEST 1990?1996

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