やわらかい牛タン定食と昔に食べたジェラートと。

静岡駅周辺の市街地のうち、南口側のエリアを「駅南:えきなん」と呼ぶ。具体的な「駅南商店街」などを指すわけではなくて、ぼやっと広い範囲の「まち」部分が駅南。徒歩圏をそう呼ぶ人もいるし、イベントなどでバスがあれば行ける辺りまでを指す人もいるし、海際まで拡がる広い範囲(車が必須だろう)全体のあちこちをそう呼ぶ人もいる。まあ「駅南を散策」といえば、のんびり歩いていける範囲を考える人が大多数ではないか。

といっても静岡駅の南側には大きな商業施設は無いし、いわゆる休日のショッピングやデートで駅から南側に歩いていく人は、それほど多くない。つまり駅南は、“街で遊ぶ”エリアとしての存在感は薄い。
特定の目的地がある人か、あるいは折り畳み自転車で走りやすい裏道を探検する変わり者しか、駅南へは向かわない。

 

 

そして今日は折り畳み自転車を以て、その駅南エリアを巡ってみた。
まずは「こもれび食堂」で、やわらかい牛タン定食を食べた。

こもれび食堂

 

これは、しっかり煮た牛タンを改めて焼いたもの。
仙台名物の牛タンよりも厚い。
タンシチューの肉部分のようなほろほろっとした食感なのに、きちんと炙ったタンの味がする。
最初の一口は「普通の牛タン定食にしたほうが良かったかもしれないな」と思った。なにしろ牛タン定食(この店の、普通の牛タン定食はとびきり美味しい。だからわざわざ“駅南”に赴いたのだ)を食べたくてお店に行ったのだから、そう思うのも無理はないだろう。
でも2切れ目、3切れ目を食べていくと、しっかりと牛タン炙り焼きの味が楽しめる、しかも分厚くて箸で切れるくらいだから、面白くてしかも美味しくて満足なのだった。だから、「普通の牛タンハーフサイズ+やわらか牛タンハーフサイズ」みたいなランチが無いのも納得できる。これはこれだけで、牛タンを食べたい人の舌を満足させられる。
そして、牛タンの、というかある種の内臓肉にあるしこしこっとした食感が苦手な人ならば、間違い無く喜ばれるだろう。
煮込んだ肉類の良さに炙り焼きの味わいが付いてくる、他に無い品だった。

この店の定食は、副菜も素晴らしい。
小さな豆腐は手作りで、ちょっとした和え物も気が利いている。
今日のごはんは、ゴボウのごはんだった。薄い塩味、トウモロコシのご飯みたいな味付けで、ささがきゴボウを炊き込んでいる。
このゴボウご飯は、家に導入したい。

 

 

 

 

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Diolino

この「こもれび食堂」のすぐ近く、幹線道路に出てすぐのところに、老舗のジェラート屋がある。
写真の通り、まるで目立たない店で、工房の直売所みたいな雰囲気。店内には小さなテーブルと椅子があって、その場で食べることもできる。
実はこの店、大昔に、僕が子供の頃に静岡駅でジェラート・スタンドを構えていた。
確実に、人生初のジェラートだった。コーンにぺたぺたと高く盛り付けた、本物の果物を使ったそれ。たぶん大人に買ってもらったのだろうが、その「イチゴのアイスが本当にイチゴ味で、ヨーグルト味はきちんと酸っぱい。ところでヘーゼルナッツって何だろう?」という新鮮な驚きは覚えている。静岡駅の大改装で消えて、もう閉店したのだと思っていた。まさかあんな目立たないところにあるなんて。いや、よく前を通る道で、ジェラートなんてこんなところで売っているんだなあ、くらいはいつも看板を見て思っていたのだが(交差点の近くなので目につくのだ)まさかあの、静岡駅の伝説のジェラート店だったとは。

残念ながら、今は小さなカップでの販売となっている。1種類でも2種類でも選べる。いくつかのレストランに卸してもいるそうだ。
今日はヘーゼルナッツとミルクを選択。
どちらもとても美味しかった。写真だと小さいが、しっかり食べ応えはある。

 

 

 

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Chipacoya

 それから久しぶりに「Chipacoya」へも寄った。
運良く、ドーナツを購入することができた。
先ほど1つ食べた。残りは冷凍。後日の疲弊に備える。

 

 

 

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