古いスマートフォンを設定する日

帰宅してからずっと、家事や月食観察や、それから日記を書いたり読書をしたり、そういう自分の時間の間に仕事用スマートフォンの初期設定をしている。

何しろ何もかもが揃っていない、できたばかりの勤め先なのだ。
新人で試用期間中の身である僕が、必要な備品を見繕い、会社のルールを定めている。いや、もちろん僕が入社する前だって数ヶ月は会社は動いていたのだけれど、実質的に親会社の別部門、社長も副社長も専務も他の会社では会長や社長で忙しく、しかも“体制づくり”にまるで向いていないメンバーが適当に営業活動やら取り引きやらを進めていたので(いきおい自腹が多くなるのだが、その問題は先送りになっていた)今は僕がほぼフリーハンドで、パソコンを買ったりパートさんを募集したり、そして今日は、スマートフォンの設定をしている。

こういう事は、総務経験者をどこからか引き抜くのが一番だと思うのだが、とにかくそういう仕事を担うことになってしまったのだ。

で、自分の先輩にあたる人が半端なデジタル機器フリークで、節約のためと数年前の機種を会社に“寄贈”してくれた。
僕としては安い端末を買ったほうが仕事の効率が上がると思うのだが、何しろ半端なデジタルガジェット好きな人間というのは、多方面からの評価ができないのだ。今回はコストのみに着目、なにしろその先輩社員が数年前にアウトレット品を買って放置していた品だから、ゼロ円である。
でももちろん、当時のアウトレット品、しかも当時ですら中途半端な性能だった品なので、今となってはブラウザですらもっさりしか動かない。こういうものは、スマートフォンとは呼ばない。

勤務時間中にスマートフォンをぽちぽちと弄るのは、さすがに見栄えが悪い。他に優先すべき仕事は山ほどある。
というわけで、帰宅してから、アップデートや最適化や、アプリの選別などを進めている。

作業としては簡単。昔通った道であり、明確な目標が見えている。
とはいえやはり時間泥棒ではある。嫌いなタイプの作業ではないから、なおさら。

それはそうとして、先ほどまた月食を見に外に出てみた。
綺麗に見えた。近所のあちこちで、窓を開けて、あるいは外に出て月を眺めている人がいて、ちょっと面白い。僕だって、彼ら彼女らには、ちょっと面白いと思われているかもしれない。

 

ナシカ 本格家庭用プラネタリウム ASTROTHEATER ブラック NA-300 BLACK

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