家に隠り掃除と読書とイラスト描きを。

年賀状作成を最優先事項として、ほとんど外出もせずにひたすら家で過ごした。
とはいえ年賀状作り以外にもやることはたくさんあって、掃除片付け(大掃除は暖かい季節に済ませた)や工作、本の整理もしなければならない。

 

いちばん時間をかけたのが、寝ながらの読書だ。
この年の瀬になって、今年ベストの小説(短編SF部門)に出会えた。
小川一水氏の短編集、「アリスマ王の愛した数式」の書き下ろし作品、「リグ・ライト─機械が愛する権利について─」がそれ。気に入って、3回読んでいる。
AIによる自動運転が普及した時代のお話。アンドロイドも登場する。人はなぜ人か、AIは(権利と責任の主体としての)人になれるのか、転換点はいつどういう形なのか、そんな話が、あくまで軽い筆致で綴られていく。
人と饒舌に会話する、人とは違う価値観を持つ人間の味方、AI。BEATLESS戦闘妖精雪風などが日本の作品では有名。最近は「人と違うことを明らかにしつつ、人のために尽くす」アンドロイドが当たり前に登場するようになった。だからこそ人は自分を見つめ直すし、読者である僕も、不完全で有能な機械についての文章で、自分と人間について考える。

いや本当にさらっと読めるのにこんなに面白いとは予想外だった。
他の短編も素敵で、構成も良かった。
普段SFを読まない人でも、試してみると良いかもしれない。

 

 

さてそんなわけで、年賀状はまだ完成していない。
楽しいイラスト部分はとうに終わった。
Adobeillustratorでの差し込み印刷について、技術的なチャレンジをしていたら、作業が滞ってしまった。まあいいや、明日の午前中には郵便局に持っていけるだろう。

もうすぐ日が変わる。
今年も24時間と少し。一昨年の事などすっかり忘れてしまった。あと1年経ったら、2年経ったら、と考えるとなんだか怖くなってしまう。昔、そういう事を友人に伝えたところ、「来年の事がわからないのだから、これでバランスが取れている」と言っていた。納得はしていないが、このことは忘れていない。

 

老ヴォールの惑星

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