こういう名刺交換は初めてかもしれない

出張で東京都に来ている。
朝から大きな会合に参加。まだ仕事を何も覚えていない身としては、ほぼ社会見学と同じ。大きな金額を示したグラフも、全国の営業成績も、Newtonの図表よりも馴染みがない。

それはまあ、いい。まだ「雰囲気をつかむ」みたいな段階だから。


大変だったのは、夜の懇親会。いわゆる立食パーティーで、見知らぬ人たちと営業活動的な交流、つまり名刺交換をする必要があるのだ。

仕事の話が何一つできない人間(そもそも僕は営業職ではない)なのに、名刺交換。今まで硫酸に金属を放り込んだり、宇宙空間並の真空をコントロールしたり、何万錠もの薬に製造所記号をスタンプする仕事はそれなりにこなしてきたが、人間に名刺を渡し、相手から受け、雑談をする、そんな作業は初めてなのだった。
とにかく「冗談みたいに新人である」ことを話し、土地について語り、関係がありそうならば前職までの知識を総動員しておしゃべりをしてみた。
今日はもう仕事の話はしないぜ!みたいな人(そして地位の高い人)はそれなりに面白がってくれた。玄人と営業マンだらけの会合で、本当の雑談ができたからだと推測している。

 ちなみに料理は美味しかった。ケーキは中の上といった印象。とはいえ、酸味のあるケーキはきちんと酸っぱかったから、満足。せっかく立食パーティー用に小さく切っているのに、味の特徴がぼんやりしていたら台無しだ。


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そういえば、今回の出張先は、とてもきれいな庭園があった。タワーマンションや高級店が並ぶ一等地、民間企業の土地(結婚式やパーティーをするホール)で、古く大きな木と、手入れの行き届いた庭が楽しめるのだから、都会はすごい。

ちょっとだけ周囲を散策する時間があった。適当に歩いているだけで古い町並みがふと顔を出すから東京は面白い。伊達に首都をやっていない。
面白いといえば、その散策していた地域が、20代の頃に何度か行ったことのある風景だった。ずっと忘れていたが、友人が住んでいて、泊まらせてもらったことがあったのだった。建物も残っていたし、「学校の緑が良い借景だね」と話していたその学校も健在だった。すっかり忘れていたし、大きな東京の、まず普通に過ごしていては訪れない小道の行き止まりにたどり着いた偶然が、今日のいちばん印象的だったことかもしれない。

 

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今はホテルでのんびり過ごしている。
ビジネスホテルといえば聖書。新約聖書の怖い文言にマーカーで線が引いてあるのが気になるが、ともあれ快適に過ごしている。

しかし疲れた。全力で体力回復中。ドラゴンクエストの宿屋は、最新版でも一晩で全回復するのだろうか。あれは大人になった身としては、それほどリアルな仕組みとはいえない。

 

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