ティーパーティーの日曜日

予定通り、早朝から隣町のお寺でお茶会のお手伝い。
お茶会といっても、紅茶と甘いものでうふふと笑ってお喋りを楽しむ会ではない。裏千家のきちんとしたお茶席で、茶室だって文化財だ。

文化財ということは簡単には手が入れられないということで、夏は暑く冬は寒い。コンセントの数も容量も足りない。おまけにバックヤード的な部屋(ここで準備や片付けをする)は、骨董のような古道具のようなものが沢山あって、あまり美しくはない。

でもお茶会自体はとても楽しい。
僕は前の勤め先で入っていた「茶道部」の関係で呼ばれた。裏方として、洗い物と荷物運びと買い出しを任されていて、表側にはほとんど出ない役なのだが、それでも“お金を払っても体験できない素敵な空間とイベント”に参加できた実感がある。

 

木のおままごと 野苺 和風お茶会セット 和菓子

木のおままごと 野苺 和風お茶会セット 和菓子

 

 

1回だけ、お客さんに交じってお茶をいただく機会があった。
仕事を辞めてからお稽古にも顔を出せなかったから*1わからない事だらけで恥ずかしい限り。しかしこういう改まった席にそれなりの心地よさを見出してしまうのは、年齢によるものか、元からそういうものが好きだったのか。自分ではよくわからない。

お客さん、といっても基本的には主催する自分の師範と同格の人達(と、そのお弟子さん達)。つまりは僕の仕草も見られているわけである。わからないために手が止まると、色々と注意や指図や指摘をしてくれる。そこは経験者の務めというものなのだろう。
しかしもっと厳しく、場合によっては意地悪く見られているのは、もてなす側の人達(僕の先輩達、同門の中堅以上がお茶を供し、掛け軸などの説明をする)であり、基本的には僕のような未熟者はほとんど相手にされず、“ひよっこ”扱いである。むしろ、男性の新参者は歓迎されて優しくしてくれる傾向にある。
先生同士にも相性があって、わざわざ嫌な感じの「ひとこと」を言ってくる先生もいる。だから、誰が来た時にどういう人員配置で挑むのか、はきちんと戦術的な配慮がなされる。今回は、もっとも手厳しい“お客さま”集団の末席に僕のような「ほぼ初心者」を投入することで(申し訳ありません。未熟者ですが、ご一緒に勉強させてください)、師匠同士の直接対決や、中堅以上の消耗を避けたらしい。こういうのは捨て駒なのかジョーカーなのか、よくわからない。

大きなトラブルもなく、正座による膝の痛みもわずかに残るだけ、夕方には撤収まで完了した。

 

 

帰りには余った生菓子と干菓子をいただいた。年配の方から中学生まで、女性の多い集まりだから、様々なお菓子が貰える。陣中見舞い的に菓子折を届けてくれる人もいる。
だから今は、それなりの量の甘いものが手元にある。しばらくはこれらを糧にがんばる。本当は明日に1日お休みが欲しいところだが、まだ試用期間中で、有給休暇が貰えないのだ。せめて早く寝たい。

 

もりのおくのおちゃかいへ

もりのおくのおちゃかいへ

 

 

*1:会社内の研修施設での部活動だったので、社外の人間が気楽には入れないし、僕だって就職活動で忙しかったのです。