ガパオライスと広島の思い出:呉・広島

ALLEE RESTAURANTのガパオライス

 

お昼ごはんをALLEE RESTAURANTで食べた。
今日はランチメニューのガパオライス。
この店のそれは、いわゆるエスニックレストランのガパオライスとは、ちょっと違う気がする。他の店の品が屋台料理の延長ならば、ALLEE RESTAURANTのものはホテルで食べる食事に近い。といっても、物足りなさは感じない。丁寧に作っている感じがする。
ここ数年の「目玉焼きを乗せたごはん」のなかでは、この店のガパオライスか、「MAHOROBA」のごはんが、頭ひとつ(ふたつ?)抜き出た存在。大好物。

 

日本SF大会ドンブラコン

今日はグランシップで開催中の「日本SF大会ドンブラコンLL」にも行ってきた。
一般向けの無料コーナーだけだが、コスプレから同人誌からVR体験やミニライブ的なものまで、自分にとっての非日常が存分に楽しめた。
思わず同人誌的なものをいくつか購入してしまった。「ガンダルフ語録」や「沼津深海魚水族館ガイド」みたいな本。どの辺りがSFなのかは、読んでいないからわからない。
それにしても皆さん、好き勝手だなあ。やり過ぎだなあ。(←褒めている)

SF大会はしかし、なんだかとても大人しい雰囲気だった。
コミケの時期にTVニュースでインタビューされる「社会性に欠けるオタク」みたいな人はだれひとりとしていない。アニメTシャツの人もいるにはいるけれど、総じて地味で、そして会場全体がとても静かなのだ。奇声を上げている人なんてどこにもいない。最近はSFの半分以上はオタク向けコンテンツだと思っているのだけれど、しかしこのマナーの良さは何なのだ。PARCOにある漫画専門書店とは、まるで違う。
SF愛好家、ということで想像される小難しいハードな人達の会話やイベントも洩れ聞こえてくる。それがもう、本当に面白そうで、もっと早くに申し込んで、有料イベントも参加すれば良かったかなあ、と今は後悔している。

www.donbura.com

 

 広島旅行2日目:呉と広島

さて、そろそろ書いておかなければ忘れてしまう。もう1週間経ってしまった、広島旅行の2日目、呉の博物館と広島の公園について。

呉は、街の散策と、「大和ミュージアム」そして「てつのくじら館」が目的。その後に港のほうを探検して、大きな自衛隊の船を眺めてきた。

「てつのくじら館」は、自衛隊の広報施設。こういう博物館仕立ての施設は、もっと増やして欲しい。丁寧な説明と充実した展示で、なかなか興味深く見ることができた。
本物の潜水艦が陸に展示されていて、その大きさに驚く。潜水艦といえば「狭い」のが映画でも何でも定番だが、船体自体はとても大きい。

その船内も見学できるようになっていた。
潜水艦の船内、確かに狭い。あちこちにテプラの注意事項が貼られていたのが、日本っぽくて面白い。
そういえば、見学者用の通路は船体をカットして通りやすくなっていて、実際は隔壁ごと小さなハッチを潜って行き来していた、という事実を多くの見学者はわかっていないようだったので、そういう基本の話も最初にしたほうが、実物を触る効能が増すのではないか。
しかし実物を触る、というのはやはり良いもの。だから博物館は好きだ。

 

 

大和ミュージアムの「戦艦大和100分の1模型」は、実はそれほど興味が無かった。ふーんなるほどー、と眺めて写真を撮るだけ。


それよりも、2つめの主役である特攻兵器が見たかった。
戦争終盤に無理矢理誂えた、にしては立派なような気もするし、やはり「よくもまあこんなもので」と思わせる貧相な感じもする、魚雷を改造した潜水艇や、小さな飛行機。
戦後に修復して、色も綺麗に塗ってある。でも表面はでこぼこ、ごつごつしている。


この施設はあの戦争に関わった人達を顕彰するのが目的。だから、その兵器がどれだけすごいのか、は事細かに解説されている。そして乗った兵士達の気高さ、遺族の悲しみも。
僕はしかし、彼らの犠牲が、どれだけの戦果を挙げたのか、そしてどのようにあの戦争の行く末を変えたのか、を知りたかった。
いや、数字にすると実は「戦局にはほとんど影響無し。犠牲の割に成果は無かった。つまり無駄死に」なのは何かで読んだし、後で調べた限りでも、その通りだった。それでも“国の為に散っていった若者”を顕彰することは可能ではないか、と思うのだ。だから、彼らが成したこと、そして成し得なかったことも、展示には加えて欲しかった。
この「あの兵器と作戦と犠牲は無駄だった。でも、歴史を見つめる価値はあるし、彼らの生涯は悼むべきだ」という考え方こそ、せっかくそれなりに平和な時代に生きている自分達の立ち位置だと考えているので。
これは少し前にTwitterで話題になっていた議論というか、NHKインパール作戦を題材にした番組を観てから考えていること。

 

その後に訪れた広島の平和祈念公園でも、そのもやもやっとした考えは頭から離れなかった。なにしろ平和祈念公園もその資料館も、亡くなった人達を等しく悼む施設だったので。
資料館では、実に注意深く、そして効果的に、あの原爆の惨禍が展示されていた。それはもう、青ざめるくらいに。欧州から(プライベートで)若い軍人さん達が来ていて、たまたま僕は彼らの後ろを歩く機会が多かったのが、彼らが最も真剣に、そして感情を込めて展示を見ていたように思える。当事者の感覚とでもいうのか、ボランティアガイドさんも感心していた。

祈念公園のほうは、変な話、とても居心地の良い都市公園というのが第一印象。点在する祈念碑や鎮魂碑も、風景に調和している。
こんな立派な公園を作れる大都市が、しかしその立派な公園が慰霊と平和祈念のためだというのが、なんだかとても悲しい。明るさも、整えられた芝生も、ただ無邪気に(例えば新宿御苑を散策するように)楽しめない悲しさ。

 

そういう想いとは関係無く、ごはんはそれぞれ名物を食べた。
呉では「呉冷麺」を食べた。酸味が少なく優しい味わいの冷やし中華、という印象。

 


そして広島では、またしてもお好み焼きを食べた。広島のお好み焼きは、マヨネーズを使わないから有難い。ソースも薄めで、後から自分で塗り足すお店だった。これは濃い味付けだとたくさん食べられない自分にとっては嬉しい。有名なお店だったようだが、元気でフレンドリーで、おまけに牡蠣を注文したら1個おまけしてくれた。「全部入り」みたいなスタンダードお好み焼きと、ほぼ野菜だけ麺は抜き、という軽めの品に“いかてん”を加えてもらった2枚目、焼いた牡蠣、鰯の刺身を食べた。
料理は美味しかった。
ひとつびっくりした事があった。注文の時、おばちゃんが「お酒飲まないのなら、無理に烏龍茶とか頼まなくてもいいよー」と言うのだ。そんな飲食店は、生涯で初だろう。「飲みたいならいいけど、400円だからねえ」と、おばちゃんが広島弁で言っていた。
忠告に従い水(無料)で食事を楽しんだ。

 

それから「ムッシムパネン」でコーヒーとケーキも。ここはとびきり美味しい。次にまた広島に泊まることになったら、躊躇無く再訪したい。ただ美味しいだけのケーキ店なんてあちこちにあるけれど、キャラの立った、というのだろうか、“ここでしか出会えないケーキがある”と思わせる店は数少ないし、旅で訪れるべきなのはそういう店だと思う。

確かこの2日目は、足の疲労が限界まで来ていたと記憶している。宿では、まるで山小屋に泊まった時のように足のケアをした。