花火の音と、残りもの。

車で帰宅途中、遠くから花火の音が聞こえた。
なるほどお盆の花火大会か、と周囲を見回すが、花火そのものは見えない。

市街地に入ると、浴衣の人達がぞろぞろ歩いていた。
もう花火自体は終わっていて、これから帰宅という時間帯。そういえば友達に誘われていて、用事と体調の都合で断ったのだった。すっかり忘れていた。

さあもうすぐ家だ、という辺りでその友人夫婦から連絡があった。
花火見物の席で用意した食べ物が余っている、とのこと。2人暮らしに持てあます量の品々が残ってしまった、と言う。

僕以外にも、参加できなかった人が何人かいたらしい。
なんだか悪いことをしたなあ、と反省しつつ食べ物だけを貰ってきた。

買いすぎた、という訳ではないらしい。
近所の人や親戚や家族が、たくさんの食材を持ち寄ってくれた。だから刺身はサクのまま、前述のスイカも切っていないのだった。

 

台所を借りて、鰹の刺身はオイル煮にしてしまう。
これなら明日明後日くらいは持つだろう。 ツナ缶みたいなものだ。塩を振ってしばらく水分を抜き、サラダ油とオリーブ油で煮て、そのまま耐熱容器に入れて冷ます。煮る時に月桂樹や黒胡椒を入れる。

スイカも台所で、一口大に切ってしまう。皮は明日の燃えるゴミに。こうして切り分ければ、朝でも夜でも手軽に食べられるだろう。

友人夫妻と話しながら、こうしていくつかの残りもの(?)を処理していった。唐揚げはスイートチリソースを加えた甘酢で南蛮漬け風にした。枝豆は剥いて冷凍に。焼き鳥も串から外して冷凍。
フライドポテトは喋りながら食べてしまった。

二人ともとても疲れている感じだったし、僕はこういう台所仕事をしたい気分だったから、これは良い役割分担になったと思う。

スイカ(0.5個分)、稲荷寿司、唐揚げ、どういうわけか冬瓜とクロワッサンを土産に帰宅。冬瓜とクロワッサンは上述の台所作業の報酬。

家族は登山旅行に行ってしまった。
明日からの食事、何も買う必要が無い感じだ。冬瓜だけ火を通したら、今日はもう寝る。稲荷寿司とクロワッサン、どちらを早く食べるべきだろう。稲荷寿司は冷凍保存可能だろうか。