特テキライスと映画「ハクソー・リッジ」とナボコフトルテ

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半年前くらいから行こうと約束していた「金とき」で、知人と会食。
今日は名物の「特テキライス」を食べた。
ハラミの部分をステーキにしたもの。大昔、まだチェーン店のステーキショップがそれほど無かった時代には、外食のステーキとして格安の存在だった、と聞いた。これは200gで、かなり大きくて、食べ応えがあって、なるほど名物である。
オプションとして「レモンバター(50円)」を注文するのがセオリーで、確かに脂の多い肉に合う。

とはいえ僕はこの店のハンバーグやカツレツの類も大好きで、いつも選択に悩む。何度だって行けばいいのだけれど、自分のよく通る道沿いにはないから、今日のような“目的意識”があればこその訪問であり、つい「特テキ」を選択してしまう。
今日は知人が肉にく肉にく肉と騒いでいたこともあり、ほぼ自動的に注文した。

安心の美味しさ。
ご飯と味噌汁がついてくるのが、洋食屋らしさ溢れていて素晴らしい。ご飯はお皿に盛られた、いわゆる「ライス」の状態で、味噌汁がお椀というのも面白い。ナイフとフォークでメインとご飯を食べたあとに、箸に持ち替えて味噌汁を啜るのだ。

 

静岡 至福のランチ

静岡 至福のランチ

 

 


映画『ハクソー・リッジ』予告

食事のあとは、ひとりで静岡の街に行き、映画を観てきた。
ハクソー・リッジ」はとても凄い作品だった。
実在した衛生兵のお話で、沖縄戦が描かれているが日本での宣伝ではその部分がほとんど隠されていて…程度の前知識しか無い状態での鑑賞。

これがもう大迫力。「プライベートライアン」の冒頭部分、あれ以上の凄惨で苛烈な戦場が中盤から延々と続く。
隣の席の人達は、耳を塞いで見ていたし、僕だって気分が悪くなりそうだった。でも、目が離せないのだ。

沖縄に行った人ならばどこかで見ていると思う。石灰岩の崖の上に平らな土地が拡がっていて、そこに柔らかな草が茂っていたりと実に気持ちの良い風景を。あの断崖の上で、地形が変わるくらいの爆発と銃撃と、死体の山をかき分けるような戦いがあったのだ。
それは惨く、僕の価値観からしたら間違った行いに感じる。でも、そこで(当時の米軍でも、そして今でもたぶん)風変わりな価値観を持った“衛生兵”が奮闘した、その尊さは否定できない。
いわゆる「一兵卒で英雄」のストーリー。実にアメリカ的だけれど、描かれていたのは信念とままならない世界との衝突だった。だからこそ、観る価値がある。国籍や信条を問わず、感じるものがあると僕は信じる。哲学者ではないが「人間だけが神を持つ」のだ。


ハクソーリッジ(Hacksaw Ridge)の舞台となった浦添城跡

しかし今となっては「無能な帝国陸軍による命の無駄遣い」とされる「万歳アタック」も、それなりの意味があったことが、映像だと実にわかりやすい。火炎放射器と連発銃でも、死ぬ気で突っ込んでくる数百人を止められない。とても怖い。
僕だって耳を塞ぎたくなったくらいのシーンだった。

 

 

 

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さて気を取り直して、映画のあとは甘いもの。
またしても「笠井珈琲店」に行く。
今日は「ナボコフトルテ」を食べた。

ラム酒をたっぷり染みこませたビスキュイが、バニラ風味のババロアに挟んである。底にはスポンジ(メニューの図では“スポンヂ”)が敷いてあった。

今日もまた、温かいブレンドコーヒーと1/2サイズのアイスコーヒーを合わせて注文。このブレンドコーヒーに、実に合う味だった。
好きな味。こういう、果物を使わないお菓子を食べていると、なぜか海外旅行をしている気分になる。

ちなみにケーキを食べている途中で、ゼリーを1椀、オマケしてくれた。薄いレモン風味、面白い食感のゼリー。聞くと「ケーキの上面に塗ったりするゼリーが余った」とのこと。なかなか食べられない品をいただいてしまった。

 

名前が語るお菓子の歴史

名前が語るお菓子の歴史

 

 

 

 

しかし今日はどこに行っても混雑していた。
土曜日で「映画の日」だから映画館が混むのはわかるし、デパートの類はセール期間中だからそれも理解した。しかし公園や書店や国道まで人と車に溢れていたのは、どうしてだろう。
ちょっと疲れてしまった。もう寝ます。おやすみなさい。