松本支度

前にも少し書いていたと思うが、今週末に長野県松本市へ日帰り旅行を敢行する。
といっても、ものすごくお手軽なバス旅行。
静岡市の瓶詰めと焼き菓子の素敵なお店、「Chipakoya」さんが企画する、松本のクラフトフェアへの旅。用意されているのは、行き帰りのバスだけで、それ以外の余計なイベントも、道中の寄り道も(つまりお土産センター的なところへの滞在も)無い、極めてシンプルなプラン。早朝に集合し、午前中に松本市で解放され、好きなように過ごし(クラフトフェアへの参加も任意)、夕方に集合してバスで帰る、そして夜に解散。
つまりChipakoyaさんが格安かつお手軽に、民芸と工芸とクラフトの街を楽しむように企画してくれた、そういう意味では実に“判っている”プランなのだ。

 

 

問題が2つある。
まず、前述の通り、集合が早朝であること。
車にしろ電車にしろ、日の出前に家を出る必要がありそう。
これは事前の準備で対応する。今も荷造りを進めているところ。事前にブログなどで調べると、温湿度や天候の変化に対応すべくそれなりの支度を必要とするみたいだ。季節の変わり目、といえばそうなのかもしれない。僕は丸1日、そのクラフト市みたいなイベントを楽しむつもりはなくて、街歩きや美術館散策もするつもりだが、でも準備は怠らない。バス旅行の良いところとして、余計な荷はバスに置いておけることが挙げられるだろう。
でもコンパクトに、軽く済ませる。別にアルプスに登るわけじゃないのだ。

 

もう1つの問題。
一緒に行くつもりだった友人夫妻が、参加できなくなってしまった。
こうなると知っている人は誰もいない。
女性の参加者が多いイベント、例えばガールズ・バンドのライブとか個展とか、もちろんクラフト系のイベントでも、「明らかに女性目当ての怪しいおっさん」が出没する。濃いめの下心から単に威張りたい、まで目論見は様々だが、でもそういう存在が存在し、基本的に嫌われているのは多くの人が知っていると思う。
僕はそうじゃないのだ、と言いたい。
それで、先ほど前述の友人夫妻に相談してみた。

「1人でも気にせずバスツアーに参加する、クラフト大好きおじさんに扮すればいい」とのアドバイスをいただいた。

夫妻のうち妻のほうが、「服装さえ気をつければ大丈夫」とチューリップハットを貸そうとする(どこで買ったのか)。
夫妻のうち夫のほうが、「我が家には無いけれど、刺繍入りのチョッキも必要」と言う。そして夫婦揃って「インディアンジュエリーの時計、木製ビーズと組紐のネックレス(勾玉付き)も揃えよう」と。

僕はそういうケッタイな存在になりたい訳ではない。
しかしとりあえずは、クラフトイベントに興味があるのは確かであるし、その方向性で行こうと思う。
オーロラシューズと、手作りの革カバンで、「クラフトっぽさ」は、十分だと思うのだが。

 

 

 とにかくそんな旅支度をして夜は更けていく。
晴れれば良いのだが。
晴れて、馴染みの無い街を散歩できれば、それでいい。実のところ、クラフトフェアよりも散歩をしたい。
散歩の途上で、良き手作り品に出会えるのが最上だろう。

 

 

素と形

素と形

 

 

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