ハンバーグとステーキ

遠くから帰省した友人と、久しぶりの会食。
といっても、お互いの実家から車で簡単に行ける距離の(子供の頃の行動圏内でもある)カジュアルなお店へ。

隣の市にある、ハンバーグとステーキを出すお店。ずいぶん昔からあるのに、まるで老舗という感じはしない。たまに混雑しているけれど、さすがに月曜日の夜はがらがらだった。

ハンバーグとステーキのセットメニューを注文。他に、ごはんと澄まし汁とサラダのオプションも付ける。デザートを薦められたが、甘党の勘が働いて断る。

ハンバーグはきちんと美味しかった。
ステーキは…どうだろう。不味くはないと思うが、昨今はチェーン店でも上手に焼くから、これはちょっと失敗ではないだろうか。いちおう専門店な筈だけれど、全体にべしゃっとしていて、レアではなくて生な部分と、妙に火が通り過ぎている部分がむらになっていて、やや残念な仕上がり。
仙台名物の牛タンのように細かく切れ目が入っていたのが不思議。15mm間隔くらいで深い切れ目があり、切れ目が3つほど続くとそこでカットされている。
でも友人の皿の品はきちんと切り分けられていたから、単に焼いた後のカットが下手だった可能性がある。火の通りを良くする工夫、というのはステーキには適さない筈なので。

お店の外に出てから、友人と講評を行う。
とにかくステーキ。肉を買ってきて、家で焼いたほうが美味しい、と友人は言う。僕も強く同意する。
そういえばご飯も変だった、と話が弾む。恭しく「十穀米です」と置かれたそれは、薄い塩味が付いていて、もちもちというか、おひつの中で捏ねたようなべたつきと粘りがあった。
だんだん、ハンバーグさえ落第点のような気がしてくる。味付けが「イシイのお弁当くんミートボール」みたいなトマト風味だった、などと的確な(正確には、的確に思わせる)表現で友人がその印象を固定する。
せっかくの会食、安いメシでもないのだからこれは不毛ではないかと、この話は打ち切ることにした。

さて、その後はどこに行けばいいのか。僕も友人もコーヒーが飲みたい気分。
こんな田舎では、スターバックス・コーヒーくらいしか安心して飲めるコーヒー店が無い。いや、気の利いたお店はいくつか知っているのだが、どこも定休日なのだった。
なにしろ田舎のスターバックスだから、店員さんが垢抜けない。注文した品を待っている間に、そのコーヒーやスイーツにまつわるトークをしてくれるのだが、いつもオチが弱い。会話のスタート時は帰国子女的な、あるいは長期留学帰りみたいな軽妙かつはきはきしているのだが(どういうわけか巻き舌でもある)、言葉が続かなくて、最後は小さな声になる。内容も「とにかく美味しいらしいです」とか、実に弱々しい。
今日は「普通に美味しいとあたしは思いますが……」の時点でコーヒーが届いてしまった。
でも僕はそれで良いと思うのだ。
別にこの静岡県中部に、シアトルの風を運んでこなくても良いじゃないか。僕だってコーヒーが飲めて、ドーナツかマフィンが食べられればそれでかまわない。今日のドーナツは激烈に甘く、そうそうこうでなくっちゃと、嬉しくなったのだった。甘いは正義。変な色のジェロー(ゼリーですね)が挟まっていたのも好ましい。

 

 

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