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とんかつとまんが、フランス郷土菓子と女装男子。

職場の人と昼休みにトンカツの話になって、なんだか無性に食べたいね、という事で仕事帰りにトンカツを食べてきた。
ごく普通の、国道沿いのチェーン店で、メニューだっていちばん最初に載っているロースカツやヒレカツといったベーシックなものを注文したのに、隣の席の人達がこちらをのぞき込んで盛り上がっていたのは何故だろう。なんだか待ち遠しいような、うわあやっぱり凄いね、みたいな反応だった。いいね、やリツイートがたくさん貰えそうな「メガ盛り」や面白メニューのお店や、猫ちゃんの形をしたかわいいInstagram的なごはんでもない。
なんだか変ですね、と思ったけれども、食事中はさすがに言えない。お店を出てから、あーやっぱり変だったよねー、という話になった。

トンカツ大好きファミリーとか、トンカツ=プレミアムなディナー、という家族だったのかもしれない。ただの食いしん坊だったら、それはそれで面白いのだけれど。

 

13月のゆうれい 2 (Feelコミックス FC SWING)

そして帰り道に、漫画と本を買った。
漫画は「13月のゆうれい」の2巻。これで完結と帯に書いてある。まだ読んでいない。
この漫画、いわゆる女装男子が登場する。
職場の近くにも女装している男の子がいて、地元では有名人だ。朝によく出会うが、身綺麗にしているし、誰かに迷惑をかけている感じはしない。確かに奇矯なのかもしれないけれど、僕はとりあえず、こういう人を影で笑わない事に決めている。
当て舵、というのだろうか。
マイノリティに対しては、どうしても馬鹿にする、差別する、という方向に傾きがちな世の中である。特に田舎では、その傾向が強い。
職場でも、ただ「彼女がいない(ように見える)」というだけの人を、「もしかしてゲイ?」と笑う人達がいる。以前、そういうのは悪趣味だよ、と言ったことがある。「だって知り合いにゲイなんていないし、だから想像できないじゃん。もしかしてt_kaさんも、ゲイ?」なんて言われてしまった。つまり差別ではない、と言いたいらしい。「パレードへようこそ」を「めっちゃ号泣*1した」と言っていた人なのに。

この、自分の感覚と、せいぜい周囲の「みんな」を想像力の礎にして恥じないのが、田舎の田舎たる所以なのだと僕は考えている。子供じゃあるまいし、と思うのだが、しかし新聞も読まず、TVとネットの気に入った情報だけを集めていると(そしてその総量はたぶん平均より少ない)、やはり想像の範囲というのは限られてしまうのだと思う。
そんな世知辛い世界だからこそ、意識して「珍しい人」を嘲笑わない、という方針を選ぶのだ。世直し、と言うと大げさだが、これは本当に低コストな行動なので、多くの人におすすめしたい。それで生活がつまらなくなることもないし。
赤の他人を“いじる”暇があったら、甘いものを食べ、映画と読書に浸り、友人と馬鹿話をするほうが、たぶん楽しい。

ちなみに漫画はそういう真面目なお話というわけではなくて、1巻読了の時点では「変わった三角関係(?)」が、なんだか不思議な絵柄と雰囲気で描かれていたのでした。僕は表紙のデザインが好き。

 

 

13月のゆうれい 2 (Feelコミックス FC SWING)

13月のゆうれい 2 (Feelコミックス FC SWING)

 
13月のゆうれい  1 (フィールコミックスswing)

13月のゆうれい 1 (フィールコミックスswing)

 

 フランスの素朴な地方菓子 ~長く愛されてきたお菓子118のストーリー~

本のほうは、「フランスの素朴な地方菓子」。

大好きな吉祥寺の「A.K.Labo」が載っているのは知っていたが、藤枝市のパティスリー「クロシェット」も掲載されている。というか、紹介するお菓子の制作をしている。
俄然、クロシェットに行きたくなってきた。幸いなことに平日の行動範囲内だから、忘れずに何かを買いにいきたい。もちろんお店で最も素朴な、フランスの地方菓子を買うのだ。

 

 

フランスの素朴な地方菓子 ~長く愛されてきたお菓子118のストーリー~

フランスの素朴な地方菓子 ~長く愛されてきたお菓子118のストーリー~

 

 

*1:ところで「号泣した」って書いている映画の素人レビューは多いけれど、映画館で「号泣:人目をはばからず声をあげて泣く」人なんて僕は遭遇したことがない。もしかすると号泣は暴落しているのかもしれない。