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能登島の、のとじま水族館の、青い瓦。

先日訪れた、のとじま水族館について書いておく。

金沢の駅から2時間以上かかって到着した。ずいぶん遠いのは、電車やバスのダイヤが疎らかつ待ち時間が長かったから。
Webサイトでは和倉温泉駅が最寄り駅と書かれていたけれど、午前中ならばとりあえず七尾駅のほうが接続が良い。どういうわけか、電車よりバスのほうが速くなってしまうのだ。
おそらく自家用車で訪れるのが主な施設なのだろう。

かなり懐かしい感じの、観光地っぽい水族館だった。
今時珍しい瓦葺きのコンクリート建築。しかし古い水族館では、鮮やかな瓦と曲面のモルタル壁というのは、よくある気がする。ほんの少し、竜宮城を意識した造形なのだと推測するが、どうだろう。

ジンベエザメの大水槽がメインというか、ひとつの目玉展示となっている。美ら海水族館海遊館ほど立派ではない水槽だが、それでもジンベエザメというのは素晴らしい。見ればそれだけで嬉しくなってしまうし、周囲のちびっ子達の反応も楽しい。
しかしジンベエザメの水槽なのに、通路その他が古ぼけていて、なんともミスマッチではある。魚眼レンズ式の観察窓などの工夫はあるし、他の魚もたくさん泳いでいるのに、なんだか不思議な感じがした。こういうジンベエザメ水槽もあるのかー、と。

本館というのだろうか、普通の水族館らしい展示も充実している。
北陸らしい魚も多い。クラゲも充実していた。
ちょっと残念だったのが、変なライトアップなどで派手にした水槽や展示。センスが圧倒的に古い。80年代ディスコじゃあるまいし、もっと自然な楽しみ方ができないものか。僕の好みではない。さすがにシンセサイザーの宇宙的音楽は流れていなくて安心した。

屋外のイルカショーは、残念ながら満席で見物できなかった。帰りの時刻を考えると、次のショーまでは待てない。ちなみにペンギンショーは鳥インフルエンザ対策で休止中だった。

ラッコ水槽は、僕の個人的お気に入り。
ほとんどの人が素通りしていて哀愁を感じる。かつてのスターが今は場末の…という感じが良い。しかもガラスが汚れていて、とても見づらい。でもきちんと愛らしく、さすがラッコさん、という風格がある。

実は間近で日本海を眺めるのは初めて。
今回の旅では、手をつける機会は無かった。いつかの課題としたい。

この能登島は、しかしバスで通るだけでも美しい。
少し青みがかった艶のある黒瓦の建物が目立つ。
海はあくまで穏やか。天気も良くて、時間があれば途中下車して散歩をしてみたかった。

 

 

 

 

 

帰りのバスと電車の接続も悪く、12時ちょうどのバスで水族館を後にしたのに、自宅に着いたのは19時過ぎだった。
この日は(確か書いた気がするけれど)、七尾駅で気の利いたお店がみつからず、金沢駅では十分な時間が無く、新幹線の乗り換え駅である滋賀県米原駅もまるで寂れていて、食事に関しては本当に貧しくなってしまった。前日の金沢市街散策との対比が凄い。

無理をして無駄の多い移動時間を覚悟で行った水族館だったが、それで損をしたとは思っていない。行けて良かったし、それこそ和倉温泉辺りに泊まれば丁度良い日程になるだろう。

今もなんとなく思い出す。
古くて暗くて観光地的で、でもどこか真面目な、あの起伏の多い水族館。
そして想像する。真冬の悪天候時はどんな雰囲気なのだろう。

 

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