ライフハック:郵便物は赤いポストへ

 

友人のところに書類を送る必要があって、A4が入る封筒を用意した。封をしたあとに、さて郵便料金はいくらだろうと考え、わからなくなってしまった。80円ということは無いはず。このサイズだと、重さに応じた値段になった気がする。

というわけで、インターネットに頼る。
今はブログ形式のライフハック的な情報サイトがとても多い。短い段落で、写真や表も駆使して説明してくれる。

なるほど重量と価格の対応表は便利だ。この情報が知りたかった。

でもどのサイトも、無駄が多い。試しに5つくらいのサイトを巡ってみたが、どこかしら水増し感がある。
おそらくは“これから履歴書を送るための就活生”向けの情報サイトなのだと思う。どういうわけか、A4が入る大きさの封筒についての記事は、就職活動に繋がる。

内容はこんな感じ。
まずは「封筒には郵便料金に応じて切手を貼りましょう」という説明が書いてある。「切手の額面が足りないと、届きません」とか「封筒を折らずに入れられるポストを選びましょう。郵便局に行くのがオススメ。郵便用のポストは赤い」等とも書かれている。こういう事を知らない人が就職活動なんてできるのだろうか、と思うが、まあ情報というのは多いほうが(一般的に)有用なのだから、我慢する。「多めに切手を貼ってしまっても、払い戻しはありません」だそうです。

この後には、「では料金に足りない場合は、郵便局のサイトに書かれているように、本当に送り主に戻ってくるのか。実際に郵便局は重量を量っているのか?」が検証される。具体的には、郵便局に問い合わせる。もちろん郵便局側は「量っていますし、不足のないようお願いします」と回答する。
もちろん情報は多いに越したことは無いが、正直いって「ばかみたい」だと思う。

で、ようやく「重量と価格の一覧」が紹介される。
履歴書1枚とエントリーシートくらいなら最低料金で送れることが多いと言われています、と添えられている。なぜか伝聞調。断言したら責任重大だからだと推測。

この後はつらつらと「自分の住所氏名が書かれていない状態で、切手が足りない時は、相手先に請求される。就職活動にとってはマイナスポイントだと言われています」とか「東京と神奈川でも、東京から北海道でも、同じ料金です。でも到着日は違うそうなので、注意したほうが良いと言われています」などと記事が続く。
もちろん「この記事が気に入ったら、下のボタンをクリックして、さらにFacebookTwitterで共有してくださいね!」で締めくくる。

僕の考えるライフハックというのは、「秤が無い状況で、郵便物の重量を計測する方法」である。
学生時代には、ちょっとだけ困った記憶がある。理系の大学だったから、そして夜間窓口のある郵便局より大学が近かったから、夜に精密天秤を使いに大学まで行った。料理用の秤は3年生の時に買ったのだったか。

今は実家暮らしで、料理用の、というよりも父が蕎麦打ちに使う秤が常備されている。だから特に困らないが、無くてもなんとなく工夫はすると思う。
長方形のお盆か何かで天秤を作り、両方にコップを置き、片側には封筒、片側のコップには計量カップで計った水を注ぐ、とか。正確ではないけれど、切手を気持ち多めに貼ればたぶん大丈夫。

 

いちばん良いのは、郵便局の夜間窓口に行くことだろう。
が、たいてい気付いた時には通り過ぎてしまうし、偶然以上の確率で「ややこしい手続きをする人」が僕より前に窓口を独占しているのだ。あれは不思議だ。いつ、どの街の夜間窓口でも、僕が列に並ぶと、その前あたりに「ゆうパックひとつ送るのにどうしてこの人はこんなにも難しい状況を作り出すのだろう…」と思わせる人がいるのだ。
そして何度も何度も開閉する自動ドア。後ろの人が、センサーの検知域を意識せずに列に並ぶのだ。

そんなわけで、できる限り夜の郵便局には行かないことにしている。それくらいならば、自宅で天秤を作り、無駄の多いサイトを閲覧し、ちょっと多めの切手を貼る。そういう生き方を選んだのだ。後悔は、あまりしない。

 

 

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