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なかなか素敵な中華料理店との遭遇

 

昼まで勤務。午後から諸事情あって休暇を取る。
少し遅めの昼食をとろうと普段は行かない辺りを彷徨って、目に付いたお店に入った。見た目は喫茶店のような、そして目立つ看板が無い店。小さく飲茶の店と書いてあった。

そういえば「まるで飲茶店らしくない、でも料理が美味しい店がある」と噂に聞いた。たぶんここだろう、と入ってみたところ、“当り”の店だった。

店名は「中国飲茶館」という。
元はサンルーム風の窓際のテーブルに案内された。大きなテーブルや、奥にも部屋がありそう。バーカウンターもある。なぜか薪ストーブも設置してある。
こういう「居抜き物件にあれこれ詰め込んだ飲食店」には嫌な予感しかしない。やりたいことを全部やると、いわゆる「奇矯なヒトのお店」になってしまうことがほとんど。

でもこの店は、どこかのんびりとした感じがして好ましい((。雑多な感じが、妙な異国感さえ醸し出している。

他のお客さんは、打ち合わせ兼ランチタイムのサラリーマンや、近所の奥様達の会食らしき人達が数組ほど。夫婦2人でやりくりしているのか、繁華街のお店のようなスピードは感じられない。まあ、平日の昼間ということもあって、のんびりした店だ。

この時間帯はいくつかのランチセットから選ぶのが基本。単品注文も受け付けるが後回しになるかも、と書き添えてあった。
唐揚げと何か1品、というセットが多いから、おそらく唐揚げが自慢なのだろう。

いろいろ迷って、「辛い水餃子と唐揚げのランチ」を選択する。辛い水餃子は、実際は中国的な名前がきちんとついていたが、忘れた。

お茶は冷たいジャスミン茶。急須(?)からいくらでも注いで飲むことができて、とても美味しい。

あまり待たずに、スープが運ばれてくる。ベーコンと玉葱のコンソメスープ。家でも作るし、家庭科の時間にも作った気がする。きちんと美味しい。

その後に主菜として、辛い水餃子が届く。小さなお茶碗に山盛りのごはん(かわいい)もテーブルに運ばれてくる。
水餃子は赤いスープに浸っている。なんとなくラーメン風の匂い。辛さの質としては、花椒を使った麻婆豆腐が近く、見た目ほど辛くはない。唐辛子も花椒も浮いていて、それ以外にも中華料理的な風味がしっかり効いている。
水餃子はたっぷり入っていた。ごはんと、後に来る唐揚げとの組み合わせだと、小食な人ならば持てあますかもしれない。そういう人は、ごはんを少なめに、と頼んでいるみたいだった。僕は「満腹!」という感じ。もっと食べたいが、これでも十分以上、そんな絶妙な量だった(他のテーブルではおかわりを求める人もいた。メニューによっては、ごはんを欲しくなるのかもしれない)。

少し遅れて届いた唐揚げは、とても立派な品。
スパイスが効いていて、からりと揚がっている。似たようなものを「予約が必要な高級中華料理店での会食」で食べた記憶がある。
冗談みたいに熱くて、3個それぞれが大きい。何もつけずに食べて美味しい揚げ物なのに、塩辛くないのは珍しい気がする。

https://www.instagram.com/p/BLz_w-wh6HV/

そんな充実した昼食を食べてしまった。
外回りの営業さん達が来るような店だが、味は本格的。これなら夜の飲茶はさぞかし…と期待してしまう。
誰か一緒に行ってくれないだろうか。以前、ひとりで飲茶を楽しんでいたのを知り合いに見つかって、「香港マフィアの三男坊みたいだった」と評されたことがあり、それから飲茶は誰かと行くことに決めている。それに、1人だと沢山のメニューを試せない。

飲茶といえば、学生時代に変な思い出がある。横浜中華街の路地奥にあった中華料理店で「ひとりなのに回転テーブルのある席に案内された」経験。ちょっと夢っぽい体験だった。「朱いテーブルには造花と、陶器の象が飾られていて、肉団子の甘酢ソース定食が、順番に回転部に配置されていきました。最後にサービスだと言って、甘い香りのお茶が置かれて…」と、今でも鮮明に覚えている。注文の前に、荷物は箱に入れて棚に置くよう求められたのも、よくわからない。
でも良い店だった。
一昨年行った時は、占いとかタレント関係のショッピングセンターになってしまった。

www.at-s.com

ではお風呂に入ります。その後は読書。
今日は待ちに待った「天冥の標」の発売日。帯からして素敵。喜びのあまり、隣に並んでいた「United States of Japan」なるSF小説も買ってしまう。「太平洋戦争で日独が勝利した架空の未来」に「ロボ、と呼ばれる兵器が闊歩する」そうです。パシフィック・リムっぽい表紙からして、僕に向けて書かれた作品であることは間違い無い。
「天冥の標」はともかく、「US of J」は、連続して読むと馬鹿にりそうだから、間には「エストニア紀行:梨木香歩」や「セラピスト:最相葉月」を挟もうと考えている。そんなわけで、いきなり「読書の秋」に突入する。

 

 

 

セラピスト

セラピスト

 

 

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫SF)

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫SF)

 
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫SF)

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