旅の失敗


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今、おなかがいっぱいでつらい。それが、今日の失敗。

旅そのものは、とてもすばらしかった。男木島も女木島も、一生の記憶になるだろう。島の高台で、港で波を見ながら、アート作品を楽しみながら、何度そう思ったことか。


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昼食の選択は失敗した、かもしれない。及第点だがまだまだ上を狙える、と思えてしまう選択だった。島に上陸して、パンフも案内も見ずにまず坂の町に入っていき(なにしろ船が満員で、ぼやっとしているとその混雑から脱出できない予感がして、アート鑑賞目当ての人の多くがその狭い村に突入したのだ。まるでノルマンディー上陸作戦のように)、混みそうなイタリアンとカフェをスルーしたところにあった「島の野菜を使ったお店」に入った。

ここがあまり良くなかった。料理はありきたりな、でも美味しいオーガニック系和風プレートと玄米ごはんといったランチ。でも店主もスタッフも対応が雑で、厨房のどたばたがぜんぶ聞こえてくる。おまけにいちいち「ポリフェノールが云々」とか能書きが目に入る。環境は良いが情報が邪魔。梅エキスを煮詰めたものがレモンの数十倍の有機酸を含むなんて、当たり前じゃないか。それからロハス的な、田舎移住組的な言葉も気になる。「倉庫を店舗に“循環”させた」なんてわざわざ書いている。それは一般的には改築と言う。ロハスな人達は言葉を大事にしない、と常々思っていたが、今日はその認識を強めることになった。

 
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そして夕食。

高松の街はきれいで楽しい。ことでん、という電車は可愛いし、商店街は広い。が、瀬戸内国際芸術祭の本に載っているようなお店は、日曜日には休んでしまう。広くて長くて有名な商店街も、日が暮れると「半シャッター通り」と化す。今回は宿が中心から少しはずれていたこともあり、夕食をどこで食べるのかで迷うことになった。

宿の隣にある栗林公園(日本庭園に興味は無いが、それでもここは凄いと思う。びっくりした)を散策したあと、レンタルサイクルで街をぐるぐる回る。途中でジェラートを食べて、お土産を選んで、スーパーマーケットでも買い物をした。合間にずっと、「ひとりで入れる郷土料理のお店」を探していた。が、見つからない。

結局、目に入った「瀬戸内料理」の看板を掲げる和食店で「瀬戸内定食」と刺身盛り合わせを食べた。定食のメインは小さな鯛の煮魚。美味しいがご馳走っぽさに欠ける。刺身はマグロと甘エビが主軸で、瀬戸内らしさが薄い。ほかの小鉢なども、特に瀬戸内とは関係なさそうだ。そして、ご飯はとても軟らかい。

全体に甘い味付けなのは、四国だからか。食べながら気づいたが、仕出しや法事や宴会の店で、個人客に力は入れていない感じだった。

なんだか食べたりない感じがして(ご飯は残してしまった。少な目にしてもらったのにどうしても食べきれなかったのだ)、宿に戻る途中でうどんを食べた。食べ過ぎで、かなり苦しい。

ここからが今日の失敗。


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宿についてから、野菜不足対策に買った「野菜生活」を飲んでいたら、おなかがいっぱいで動けなくなってしまった。少しでも動くと気持ちが悪くなる。ベッドや机の上はちらかったまま、できるだけ楽な姿勢を保ちながら30分ほど過ごすことになった。胃薬を飲むだけの余裕が胃に残っていない感じ。

ようやくお風呂に入れるくらいは回復した。今は苦しいが、それは一般的な、予想と制御ができる満腹感である。紅茶を淹れたが、たぶん飲む“余裕”は無い。

もう少し落ち着いたら、今日はもう寝ることにする。明日は本当に早起きして、まず豊島を目指す。だから、もう寝ます。

それにしても楽しかった。天気も良かった。旅先で知り合った人達もみんな良い人達ばかり。昨日に引き続き、来て良かったと思う人生初の四国旅行である。

 

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

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