静岡市美術館の「エッシャー展」

家の用事で半日の休暇をとる。
空いた時間に、静岡市駅前の美術館で開催中の「エッシャー展」に行ってきた。

M・C・エッシャー (ちいさな美術館)

確か今週末で終わってしまう巡回展。
なぜか今日は疲労が激しく(寝不足+家の用事がハードだった)、しかも静岡市美術館にしては作品の数が多くて、見応えは十分ながらも途中で集中力が途切れがちになってしまった。

これが静岡県立美術館や、他の大きな美術館ならばそれほど問題にはならない。途中にいくらでも、作品から離れて休憩できる空間がある。唐突に現れる庭園に向けてベンチやソファがあったり、通路に長椅子が並んでいたり。

静岡市美術館は、常設展の無いタイプの美術館で、展示室には背もたれの無いソファがあるけれど、展示から離れて、というわけにはいかない。ソファでぐだぐだとしている人は皆無で、みんなメモをとったり、パンフレットを読んでいる。

僕は仕方なく、エッシャーさんには済まないとは思うけれど、芸術の世界に浸るようなふりをして、単に休憩をしていた。

休みながらの鑑賞だったが、でも展示自体はとても素敵。
エッシャーといえば騙し絵だが、そこに至るまでの風景版画などもふんだんに見ることができる。最後のほうで、あの有名な騙し絵の数々が登場するから、なんとなく気分も盛り上がる。

良い展示だった、と言えるのではないか。
もう終わってしまうのが悔やまれる。しかしエッシャー、美術の教科書には「騙し絵の人」みたいな紹介しかされていないが、あの面白い絵にも、きちんと狙いがあり、芸術作品としての楽しみ方が十分にできるのだ。僕は解説を読んで、ようやくそういう"見方"ができた。そんな意味でも、行って良かった展覧会だったと思う。

では寝ます。なにしろ疲れた。早く土曜日にならないかな、と考えながら、今夜と明日は過ごすことになりそう。

 

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