国道沿いの怠惰な大型書店

[まとめ買い] ダンジョン飯(ビームコミックス(ハルタ))

帰宅する前に、書店に寄った。
自宅からは最も便利な位置にある、いわゆる「国道沿いの大型店舗」。品揃えは、雑誌は充実、漫画は雑、文庫本はひととおり(古いものは皆無)、ノンフィクションは意外と多く、小説は流行のものと新刊が中心。発売日に行っても小出版社の本が置いていないのが当然で、最近は特に漫画売り場の担当者がまるで漫画に興味が無い棚作りをしていて、その他いろいろと気になることは多いが、日常使いには過不足の無い店ではある。トイレだって広くて綺麗だ。

ただしこの店、「検索機」だけはいただけない。
普通のタッチパネル式の機械だが、指と実際のポインタが、使いづらいレベルでずれている。例えば平仮名のソフトウェアキーボードを使っている時は、キーの真ん中より上をタップすると、ひとつ上の文字を入力してしまう。
困るのが、「検索開始」ボタンのすぐ上に「全削除」があることで、かなり丁寧に操作しないと、せっかくの入力が台無しになる。

そもそも「確定」と「検索開始」が離れている点は、ひらがなのみで検索する機械として、一手間多い。
濁点半濁点ボタンを押してから表示される濁音半濁音を入力しなければならないことも、謎の仕様だ。記号や拗音も同様。試してみたら「のるうえいのもり」でも「ノルウェイの森」が検索できたので、ほとんど意味の無い機能でもある。

使いづらい検索機のことは、しかし特に悪い印象は持たない。それぞれの事情があるのだろうし、常に新型に買い換えるような機械ではない。そもそも、書店の検索機というのは、どこかしら使いづらいものだ。

 

困るのが、「キーの下半分を押してください」と書かれた注意書き。テプラと貼り紙が、モニタの横と上にある。

こんな不具合は、校正すれば簡単に直る。
タッチパネルの機械に校正機能が無いわけがない。ただ、その発想が無いから、マニュアルや機械メーカーやシステム担当者に聞き、設定メニューを探らない。ただ表示により客に不具合を“たらい回し”にしているだけ。その雑な考え方が嫌なのだ。

 

でもこういう考え方の人、いますよね。
「そんなこと知らなかった」で済ませてしまう人。知らなくてもなんとかする、できればより良いやり方で、というのが仕事では求められる筈だが、特に機械に関しては「知らなくともかまわない」を通用させてしまう。コンピュータの操作などは本当に多い。

でもこの考え方が、家庭生活、特に「料理」やその他の家事においても“発現”する時があるらしく、そうなると地獄だ。らしく、というのは僕と僕の周囲ではあまり聞かないからで、でも同僚や友人からは愚痴として伝わってくる。
普通免許証を持つ人間ならば、炊飯器で米を炊くことは(事前の教育や練習が無くとも)できるはずだ、と僕は考える。説明書もあるし、インターネットにも繋がる。できない人間は、単に怠惰なだけだ。でも怠惰を認めたら怒られるから、無知ということにしている。
あるいは、「嫌だ」を「無理だ」と言い換えている。
いずれにしろ欺瞞で、迷惑な話だ。

なんとなく「攻殻機動隊の女隊長」みたいな考え方になってしまった。でも、自然を相手にしているのではない。検索機にしろ炊飯器にしろ、人間が作ったのだ。大昔の偉人の芸術作品ではなく、同じ時代の工業製品だ。それを忘れずに調べ、考えることこそ、未来を創る、最初の一歩ではないだろうか。