河口湖への小さな旅

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日帰り旅行よりも小規模な「避暑」をしてきた。
目的地は山梨県の河口湖。富士五湖の1つで、昔ながらの観光地だ。
今回は自転車趣味の友人達と、のんびり折りたたみ自転車でのサイクリングが目的。車とキャリアは友人が頑張ってくれた。折りたたみ自転車を自転車キャリアにくくりつけると、特にSTRIDAのような変わった形のものは、わけがわからない外観になる。高速道路でも一般道でも、他の車の人達が露骨に観察していた。

他に「河口湖自動車博物館」での「一式陸攻」の展示も見てきた。これは素晴らしい博物館の、よくできた展示だったが、写真が上手く保存できなかったため詳細は割愛する。宮崎駿監督の「風立ちぬ」に出てきた主人公の仕事仲間にしてライバル、本庄技師が設計した機体で、世界にもきちんとした形のものはここにあるだけ。夏のみの展示で、良い機会だからと見ることにした。他にも自衛隊の飛行機から、ライトフライヤー、そしてあの「桜花」まで雑多に展示されていて、その他にもスクラップから貴重なものまで山盛りで、柄にもなく平和や時代に思いを馳せる時間となった。

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さて、河口湖のサイクリングである。

1周は20km足らず。小径車では長距離かもしれないが、起伏は少なく風は涼しく、日差しこそ厳しいものの走っていれば快適そのもの。ところどころに周遊道があるが、いわゆるサイクリングロード的なものは整備されていない。ただ、交通量はそれほどでもなく、ロードバイク乗りも全然いないから(彼らはもっと長距離、富士五湖から御殿場まで走る)、ゆっくり安心して走行できた。

なにしろ“ベタ”といって良いほどの観光地。土産物屋や美術館やカフェやレストランはどこを走っていても見つかるし、駐車場やトイレ、展望台も多い。今回はほとんど寄り道せずに1時間、だが休憩や買い物をしながら遊んでも、きっと楽しい。
湖の奥側は、静かな農村と別荘地が続き、これも走っていて気分が良くなる風景だった。
いつもオフシーズンに立ち寄るくらいで、そうなると「古くさい土産物屋と廃墟みたいな旅館、観光客向けの安直な美術館」しか目に入らないのだけれど、久しぶりに訪れてみると、きちんと機能している観光地として、これはなかなか素敵なところではないかと思えたので不思議。

その距離感からしても、自転車でぐるっと走るのは良い選択だと思う。他の湖へは車で移動するとして、自転車はキャリア積載か、あるいはレンタルサイクルでもいい。

とにかく20kmを程よい疲れとともに快適に走れたのだ。さすが高原、過ごしやすい。

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おやつに食べたかき氷、杏のコンポートを使ったものが、とても美味しかった。友人の食べた桃は、とても高級な桃みたいな味わい。名前を忘れたが、実に良い店として印象に残っている。
「信玄氷」なる品、きなこと小豆餡と白玉と黒蜜の、つまり「信玄餅」を模したそれも、和菓子的な甘みがあって良かった。こうして少しずつ別の味を試せるのは、一人旅ではできないこと。

 

やけに喉が渇いたサイクリングではあった。
風が涼しくて乾燥しているから気にならなかったが、やはり発汗はしていたのだろう。がぶがぶ飲んで、よく走った。息切れしない、そして暑さでへばらない、こういう快適な自転車行は楽しい。

 

 

 

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