ベガもアルタイルも動かず

職場の年若き同僚に、「七夕は、ベガとアルタイルの最接近日ではない」という事実を伝えた。
彼女はいくぶん衝撃を受け、しかし七夕の素晴らしさは変わらないと反論する。
当然だ。ベガとアルタイルが1年に一回近づく(同僚は、7月7日だけ接近すると今日まで信じていた)からあの物語に趣きがあるわけではない。もっと言うと、七夕に出会うのは、織姫と彦星である。
「ところでその、ベガとアルタイルの接近が今まで観測されず、今後もあり得ない、そんな話は聞いたことがない。誰が観測し証明したのか」と質問された。
これはもう、プロからアマチュアまで、機械から人の目まで、毎日さまざまな天文関係者が夜空を眺めているので、見つかれば大騒ぎであり、さらに夜空の星の配置や仕組みからして、近寄ったり離れたりが地球の1年に合わせて起こることは無いと断言できる、と説明。もちろん今年の七夕で世界の法則が書き換えられ、ぐぐぐっとベガとアルタイルが(力強く天の川を渡って)最接近する可能性は無いとは言えないが、しかし世界の法則が書き換わる可能性を考えて天文観測する人も、あまりいないと思うのだ。

そういえば、近所のスーパーマーケットでは、「七夕にはちらし寿司を食べるべし」と広告をしている。こしゃくな戦略、と言わざるを得ない。瓜でも食べてろ、と思う。
さらに「土用の丑(の節分)には、恵方巻きを食べろ」とも書いてあった。大豆でも炒ってろ、と思う。

ところで儀式としての七夕は、今夜に行うのではなかったか。今日の夜が「7日の夜」というのが、昔の人の日付感覚だったと何かで読んだ。が、確信は無いし、調べもしない。眠いので。

 

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さて今日は、帰宅前に寄り道をした。ケーキカフェの「ボクゥボクゥ」で、「パリブレスト」を食べてきた。

プラリネ風味のバタークリームと香ばしいシュー生地、というのは夏の食べ物らしからぬ雰囲気かもしれない。が、空調の効いた店内で、淹れ立てのコーヒーとともに楽しむのは、なかなか贅沢なものだ。つめたいバタークリームが本当に美味しい。

パリブレストに関しては、フルーツを挟んだ豪華なものよりも、この店のシンプルな品のほうが好きかもしれない。そもそもシュー生地のお菓子は、しっかりした堅さが欲しい。例外はシュークリームで、普段のおやつに食べるものは、ふわっとした頼りないくらいのほうが“らしい”と考えている。

 

 

7月7日、晴れ(サントラ)

7月7日、晴れ(サントラ)

 

 

 

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