タイ料理店『ラーンサウジャン』

静岡市の老舗タイ料理店『タイ・オーキッド』が閉店して1ヶ月、同じ場所に『ラーンサウジャン』という店が開店していた。
調度品は変わっているものの、テーブルや椅子はそのまま、メニューはかなり違う。オーキッドといえばランチでも多種多様なセットがあったけれど、新しい店はわりとシンプル。でも主菜もスープも、それからサラダも選べるから、メニューを眺めているだけで楽しい。1品料理もたくさんある。

まだ店員が慣れていなくて、特に厨房と給仕の間では混乱があったけれど、特に悪い気はしない。これから工夫していくだろう、と期待できる雰囲気。思えばオーキッドの名物店主、あのおじさんの元気でマイペースなやりとりは、他に換えがたいものだったのだな、と懐かしく思う。

さて、料理のほうは、これがなかなか美味しかった。
グリーンカレーはシーフード入りを選択。スープは牡蠣のスープ、サラダは蒸し鶏が載ったもの。飲み物は冷たい烏龍茶で、まあ普通のペットボトルのアレです。

スープは澄んでいて、牡蠣が1粒と、ハーブがたくさん。優しくて上品なもの。
グリーンカレーは具沢山、かつ量が多い。添えられるジャスミンライスも山盛りで、たぶんおかわり自由。2名以上ならば、アルミ打ち出しの素敵な器で供される。
どれくらいの量か。いわゆるカフェごはん的なエスニック料理ではなくて、工業地帯にある「豚汁とどんぶりご飯がセットになった肉体労働者向け定食屋」に近い量だと考えればわかりやすい、かもしれない。濃いめの味付け。辛さも、しっかりある。
が、きちんと美味しく食べられる。具が多種多様で多いこと、特に大量に入っているサヤインゲンが不思議と”効く”のだ。タイ料理店ならではの、ナンプラーやピーナッツや唐辛子のテーブルスパイスセットも活用できる。食べ終わったら満腹だが、食べている間は、特に「大食いに挑戦」という感じではない。

周囲のお客さん、老人も女性も、きちんと食べていたから、量に関しては心配無用だろう。でも多い。

そういえばタイ・オーキッドも量は多かった。街のビルに入っているようなタイ料理店では、量の多さを気にしたことはないから、これが本場の味というか量なのかもしれない。

デザートは無い。あれば試してみたかった。
甘い物が食べたければ、目の前の高速道路の反対側、登呂遺跡の隣の甘味処で安倍川餅を食べれば良いのではないか。僕は登呂遺跡よりも、敷地内の「静岡市立芹沢銈介美術館」が好きだ。今日まで開催していた、アンデスの織物展は、とても面白かった。

 

ラーンサウジャン
静岡市駿河区西島246-2
054-686-2720

11:00-14:30 17:00-22:00

火曜定休

 

 

ポケットに静岡百景

ポケットに静岡百景

 
静岡百景

静岡百景

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。