瀬戸内国際芸術祭2016春 3日目

 

帰宅した。
今日は午前中を小豆島で過ごして、午後に新岡山港、岡山駅、そこから新幹線で静岡へ。夕食前には家に到着。

旅の終わりは、いつだって寂しい。
今回は船で島を出るという、普段よりも特別な儀式(?)があって、寂しさもひとしお。ありがとう小豆島。直島も豊島も、本当に素敵なところだった。多島海という言葉が大好きになってしまった。

さて、今日の小豆島周遊は、時間の関係もあってバスを使用した。
昨日は自転車でひいひい行って到達した地区を、バスならあっという間に通り過ぎてしまう。良し悪しではないが、効率という観点からは、小豆島はバスが良い。

直島は坂こそ多いものの、自転車に乗るのが好きならばサイクリング向け。僕の「ギア無し・タイヤ小さい・立ちこぎ不能」な折りたたみ自転車でも、道さえ選べば問題なかった。

豊島はたぶん、バスか徒歩が楽だろう。やはり坂と山道が多く、展示や店の配置からしても、そして滞在時間からしても、のんびり自転車で巡るよりは車に頼ったほうが楽そうだ。僕は自転車で廻ったけれど。

 

小豆島、本当にオリーブが多かった。
これは作物・果樹としてなのか、それとも島の彩りとしてなのか、わからないところと数のオリーブがあちこちに。桜は満開、そこにオリーブと、山の緑。
今回、いわゆる観光としてのオリーブ園や販売所や道の駅にはほとんど寄れなかった。でもここまで徹底しているのならば、たぶん面白いだろう。次はオリーブに注目した旅もしてみたい。

経済や人口に由来するのだろうか、店はそれなりにあっても、町の風景は落ち着いている。看板だってあっさりしているし、色使いもうるさくない。小さめのショッピングモールやホームセンターの看板が妙に目立つくらいに、普通の店の看板はおとなしい。変な標語や貼り紙も少ない。景観条例でもあるのかな、と思ったくらい。

食事は、朝は素麺。温かな素麺に、甘く煮た油揚げという組み合わせ。
お土産センター的なところの安い食事だが、とても美味しい。

小銭を作るために買った「オリーブ・ソフトクリーム」は、昨日から食べ続けている、「オリーブ練り込み食品」のなかでは最もオリーブを感じた。成功作といえるのではないか。

展示なのかイベントなのか、臨時のジェラートショップがあって、そこでは「オリーブ」「ピスタチオ」「八朔」の組み合わせを選んだ。とびきり美味しい。自分で自分を褒めたい組み合わせ。

船に乗る前に、うどんを食べた。
これは「讃岐うどん文化圏」でぜひ試してみたかった、「製麺所併設のセルフサービス式うどん」の店。びっくりするほどお手軽で、しかも美味しい。
あまりに美味しくて、まず「青唐辛子味噌のぶっかけうどん」を、その後に「肉うどん」を食べた。さすがにお腹いっぱい。でも西日本のうどんは、1杯食べたあとにも、「がんばれば、あと1杯いけるのではないか」と思わせる感じがする。つるっと軽い食事感。でも京都のうどんはそうじゃないから、讃岐うどんの特徴なのかもしれない。

 

今もなんだか不思議な感じ。
帰りの新幹線では、自転車(10kg+お土産その他)を収めた袋が妙に重かった。つまり疲れている。
かばんの中にはレシートやチケットの半券。スマホのブラウザには、まだ小豆島のことを検索したページが残っている。数時間前まで、あの島にいたのだなあ、と当たり前のことを考えてしまう。夢のような数日間だった。

 

というわけで、決めた。
夏は無理かもしれないが、秋にはまた、このトリエンナーレ、「瀬戸内国際芸術祭2016」に行く。
特に小豆島は、四国側からのアクセスが主のように(フェリー乗り場の印象では)見えた。なので、次は四国からの旅にしたい。そして、他の島々も巡る。
僕はアートに疎い人間だが、でもこのイベントは本当に楽しめた。それに、島の風景と人と町と自然。感激することばかり、本当に良い旅でした。

 

 

瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブック

瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブック

  • 作者: 北川フラム,瀬戸内国際芸術祭実行委員会
  • 出版社/メーカー: 現代企画室
  • 発売日: 2016/03/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 
瀬戸内ゆるっと旅 かわいいモノコトさがし (JTBのムック)

瀬戸内ゆるっと旅 かわいいモノコトさがし (JTBのムック)

 

 

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。