普段ならば、終末に旅行をするのならば、その前の週の土日に準備を済ませてしまう。平日は何があるかわからないし、旅立つ日はそれでなくても慌ただしい。国内の短い旅行でも、海外旅行でも、その原則は変わらない。
でも今回、というのはつまり今週の金曜日に出発する「瀬戸内国際芸術祭」への旅は、まだほとんど準備ができていない。
先日まで体調が思わしくなく、さらに仕事だってばたばたしていて、元気になった昨日はしっかり遊んでしまったのだ。困ったものである。
というわけで、方針を変更して、「漸進的準備による短期間での確実な旅支度計画手法」を採用する。頭文字から「パン・デピス・メソッド」と呼ばれるあれだ。
今日はまず、洗面用具と薬を用意した。
今回は小さなリュックサックというかデイパックというか、18Lしか容量の無いカンケンを使う予定で、荷も極小化しなければならない。
荷物が少ないと、準備は楽だ。服などを詰め込む時には悩むかもしれないけれど、少なくとも現時点では、何だって諦めてしまえばいいのだから、頭は使うが気分としては何も困るところがない。
カンケンは通勤でも使用中。だからだいたい同じサイズのトレイを用意して、そこに荷を並べていく。
人によりけりだろうが、僕は化粧品や整髪料の類がほとんど不要な生活をしているので、旅の荷物は基本的に少ない傾向になる。大きな土産も買わないし、ジャケットが必要なお店にも行かない。たぶん、今回の小豆島と直島でも、ネクタイやジャケットは要らないだろう。
デジタル機器は、小さいけれど重い。
取捨選択をしなければ。