ラーメンショップ

ラーメンショップ、というチェーン店がある。
文字通り、ラーメン屋のチェーンで、どの店もそれほど大きくなく、チェーンというわりに統一感も無い。余所の土地では知らないが、静岡県中部では色々なところで見かける。

職場からの帰り道にも1店舗あって、なかなか美味しいと聞いたので、残業の帰りに寄ってみた。8時30分、僕としてはかなり遅い時刻。


ラーメン屋、しかも夜中まで開いていて、小綺麗では“無い”ところに行くのは本当に久しぶり。外食でラーメンを食べる習慣がほとんど無く、しかも行列ができるような店にわざわざ行くのも苦手、そして「こだわりのラーメン屋」の雰囲気がどうにも受け付けないのだ。

昨年に行ったその種のラーメン屋は、茹で上がった麺を「湯切り」するのにも、作業者と、それ以外のスタッフが「ハイ!湯切りさせていただきまーす」「はい湯切りっ!」「ゆきりぃい」「はいっ!」「湯切り完了っ、いたしましたー」と、とても煩かった。味はともかく、ああいう「唱和」は、勘弁して欲しい。
今日の「ラーメンショップ」は、メニューこそ「こだわりのラーメン屋」的な工夫とバリエーションがあるけれど(黒いTシャツと黒いバンダナも着用していたけれど)、全体的にのんびりしていて、かといって常連客と馴れ合うようなルーズさもなくて、のんびりしている。店主からの「ポエム&推奨する食べ方指南」も無かった。
客側も「ハラを満たす」という感じ。食前食後と何枚も写真を撮ってブログに載せるような人は、いないようだった。
カフェじゃないから、もちろんInstagramに素敵写真を載せる人もいない。だから僕も写真は撮らない。

せっかくだから思いっきりジャンクなものを、とサイドメニューの「ネギ・チャーシュー丼」も注文してみた。しかしメンマ・ラーメンだけで満腹で、丼からネギと、チャーシューの一部を食べただけで、あとは残してしまった。

味は良かったと思う。
悪のりするほど濃くも脂っこさも無く、メンマは沢山。それでいて、「夜8時以降に食べる身体に悪いもの」といった味わい。
なるほどねー、と満足したので、次に行くとしたら半年後くらいだと思う。

 

気の迷いが発端としては、悪くない夕食だった。
なにしろ通勤路から見える店で、ずっと気になっていたのだ。知のフロンティアを切り開いた、と言っても良いかもしれない。だから何だ、というレベルの開拓だが、ともあれまた世界が狭くなった。

 

しかしラーメン屋のラーメンは、あの味の濃いスープは、例えば大量のキノコを煮たら美味しいのではないか。千切りのキャベツをさっと煮るとか、あの味付けでたくさんの野菜を食べてみたい。こってりしたラーメン屋で、「麺抜き、モヤシ増量」ができたら嬉しい。
寒い冬の夜は、例えばオニオンスープを飲むような感じの夜食が良いと思う。