今年の我が家のお雑煮は。

朝から延々と、庭の草取りをしたり、ウール製品を洗ったり、納屋を片付けたり、自室の模様替えをして過ごした。映画館に行くつもりだったが断念し、パソコンで映画を観るつもりだったのも取りやめ、とにかく家事に邁進した。
その甲斐あって、クローゼットも机の周囲も綺麗に片付いたし、12月に買い揃えたツールワゴンもきちんと活用できるようになった。
大幅に延期していた、日常生活の整備と効率化プロジェクトは、これで一応の区切りとなる。今週末に細々とした仕上げをしたら、ほぼ「手をつけるところが無い」状態になる。そう考えている。

 

 

さて、家事のことを書いてもつまらないので、今日はお雑煮について。
我が家では三が日の朝食は、基本的に同じ雑煮を食べる。
もともと醤油仕立ての澄まし汁に、里芋、鶏肉、大根、水菜などを入れたタイプの、関東風というか中部風というか、わりと特徴の無い雑煮だった。大きな海苔を乗せるのが特徴といえるかもしれない。
子供の頃は水菜が無かった。これは、当時は流通していなかったからだろう。
餅は角餅を焼いたもの。最後に少し煮る。僕は煮溶けた餅は苦手なため、器に盛ったあとに餅を投入する。

この雑煮、最近はどんどん「汁が濁らない」方向へと先鋭化している。
具材(年末に火を通し、冷蔵してある)は少しの出汁で温める。それとは別に、人数分の出汁汁を調味し、熱くしたものを器に張る。そこに温まった具材をそっと入れ、焼き上がった餅を入れ、薬味として柚子か何かを添える。いつの頃からか、海苔は入れなくなった。

ともかくこれが、我が家の2016年スタイルのお雑煮である。
出汁に関しては、父が道楽で手打ち蕎麦をすることもあって、鰹節も昆布も良いものが常備されている。だから和食に関しては、まず間違いなく贅沢な味になる。

 

 

もともと、どちらかといえば濁った汁が苦手な家なのだと思う。さらに言うと、母が「上等な料理は澄んでいる」と考えているふしがある。
例えば、一般的な「静岡おでん」といえば、黒っぽく濁った汁が特徴と言われている。ところが我が家の場合は、関西のうどんみたいな汁を目指す。静岡市のどこかにそういうタイプのおでんを供す店があり、そこの女将さんから教わったやり方を徹底しているのだ。
しかしこのクリアなおでんは、練り製品を嫌う。最低限の「これは大丈夫」と実績のある揚げ蒲鉾っぽい2種類のみ投入される。牛スジや魚介類も避ける。
なかなかにストイックなおでん。味は良いのかもしれないけれど、つまらない。大根の煮物に、蒟蒻や玉子や、その他の茶色っぽい地味な何かが加わった感じ。ちなみに「黒はんぺん」は、たっぷり入っている。
だから僕は、外食でおでんを食べる機会には、つい練り製品と肉類ばかり選んでしまう。

 

雑煮は、あまり外食で食べる機会が無い。たまに甘味処みたいな店でメニューに載っているけれど、そういう店では甘いものを食べに入ることがほとんどだから、まず食べない。正月には県外に行くなんてことも無かったから、ますます「余所の家の雑煮」には縁が無い。
同じ静岡県中部であっても、同僚のところは「しっかり煮込む」という。味付けは同じだと思うが、具材をたくさん入れて(白菜も入れるという)渾然一体となった味を楽しむのだという。昼には、鍋に残った汁を温め直し、ご飯を入れて雑炊にするというから、徹底している。

 

ところで今日は、三が日ではないけれど、一人で手軽に作る昼食としてのお雑煮を作った。まだ冷蔵庫に「下ごしらえ済みの雑煮具材セット」が残っていた、という事情もある。
一人暮らしをしていた時には、平時から雑煮はよく作っていた。手軽に作れる主食と汁物を兼ねた和食として優れていると思う。
今日はちょっとアレンジして、塩味にしてみた。乾物庫にあった干し貝柱も入れて、濃いめの出汁をとり、あとは三が日とおなじ作り方。気まぐれで購入した丸餅を使う。
薬味は黒胡椒。
なかなか美味しかった。

 

明日は仕事始め。
年度末締めで、業務上の区切りでは無いにしろ、初日はたぶん、のんびりした感じではないかと予想。とはいえ寝坊も寝不足も避けたいから、早めに寝る。
まあ、最後は駆け足だったにしろ、おおむね懸案事項は片付いたし、穏やかで安楽な年末年始だったと思う。意識して遠出を避けたこともあり、身体もお財布も楽なもの。何かを忘れてしまった気がするが、今となっては全てが手遅れ。いずれわかることは、今は悩まずにいたい。

 

おぞうにくらべ (講談社の創作絵本)

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お雑煮100選―全国から集めた伝統の味

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