映画『スター・ウォーズ』を鑑賞。
朝一番の回(10:00スタート)で、2Dかつ字幕だからか、予想よりも空いていた。3割以上は座っていたようには見えたけれど、それほど不本意な席を選ばざるを得なかった人はいなかったのではないか。僕は前日にインターネットで予約購入をしていたが、必要なかったかもしれない。
その『スター・ウォーズ フォースの覚醒』は、それなりに面白かった。
ちょっとださいし雑なところもある、という部分まで含めて完璧にスター・ウォーズの持ち味をきちんと引き継いでいた。ファンも納得、広告とキャンペーンに踊らされた人も納得、という良いバランスだったのではないか。
しかし冒頭の状況説明と、ストーリーが動き始めるところまでを、あのテーマソングと宇宙をバックに流れる字幕(パースがかかっている)で済ませてしまうのは、持ち味とはいえ雑ではないだろうか。一緒に行った友人は、「どうせ、『これまでのあらすじ』だろう」と油断していたそうで(たぶんコンタクトレンズを付け直していた)、軽い混乱状態だった。
混乱といえば、この映画は最後の最後に制作会社のロゴが表示される。スター・ウォーズがディズニーのロゴから始まったら混乱するから、なのだろうか。ともかくそういうスタイルで、そこに「バッドロボットプロダクションズ」だったか、そんな制作会社の表示があって、周囲のお客さんは何らかの「仕掛け」だと勘違いしていた。まあ、ロボット(劇中ではドローンと呼ぶ)がたくさん出てきて、しかもシリーズ物だから、映画を最後まで観た人向けのご褒美兼伏線だと考えてしまったのだろう。延々と続くスタッフロールは読まない人も多いし、制作会社なんて特に気にしない人だって少なくないのだろう。
そういえば、後ろの席の人達(会話から静岡大学の学生さんだと推測)が、映画が終わったあとに「主人公側の宇宙戦闘機X-Wingは日本の零戦をモチーフにしている。対して、帝国軍のタイファイターは数だけが売りの米軍機だ」という説で盛り上がっていた。なんというか、国が貧するというのはこういう事なのかな、と残念な気持ちになってしまう会話。そりゃX-Wingは格好良いし(そういう風にデザインされている)、日本の零戦だって強かったのかもしれないけれど、そしてジョージルーカスが日本びいきだったとしても、そんな与太話で良い気分になれるなんて、ずいぶん安っぽいプライドだ。
ところでスター・ウォーズ、いわゆる「ジェダイ」の側が超能力を持つ少数の”賢者”で世界を正しい方向に導けると信じて活動しているのに対し(前作までは、よく車座になって密議していた)、帝国は世襲も無くて組織として機能していて、前者が善玉、後者が悪玉というのはなんだか面白い。きっと東洋思想にハマった西洋人が考えたのだろう、と想像する世界観。一周回って異文化だ。
ジェダイさん達は後継者作りに失敗ばかりしているし、滅びの予感がいつもしているのに無茶ばかりして、でも絶滅しない。付き合う共和国とレジスタンスの人達も大変そうだ。
今回の作品は、全体的には新シリーズのスタートであり、顔見せと引き継ぎを綺麗に見せてもらえたので満足。新ロボット(ドローン)の丸い奴が、なんだかハイテクすぎて気になったけれども(あんな駆動方法が実現できているのなら他の諸々だって…と考えてしまう)、ともあれ楽しめた。
ところであの球形ドローン、半径よりも大きな段差を超えるのは難しいのではないか。弾むのか、ロケットかワイヤーを使うのか。劇中ずっと気になっていたが、それらしき場面は無かったみたいだ。
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今日のおやつは、「つきさむ」のホットケーキ。
季節が変わり、イチゴが添えられていた。とても美味しい。年を越す前に食べておくべきだ、と思った自分を褒めてあげたい。