車を買い、かき氷(無花果)を食べ、寝た。

月刊自家用車増刊 マツダ新型アクセラ 2014年 01月号 [雑誌]

ついに車を購入した。
10時前にディーラーに行き、打ち合わせと試乗と見積と手続きと、そんな諸々を済ませていたら14時過ぎまでかかってしまった。
高い買い物とはいえ、これはなかなか疲れる。お腹だって空いてしまう。高い買い物だからこそ疲れる、という事ももちろんあるけれど、支払いは来週に銀行振込で、納車は来月中旬だというから、実感は薄い。

「これくらいの価格なら買いたいのですが」
「わかりました。今日決めてくれるのなら、さらに値引きします」
「じゃあ買います」
「あっ」
「えっ?」
「いやちょっと待って下さいね。(かちかち:端末操作)このモデル、納期が半年後になっちゃいます」
「えっ?」
「代わりにこちらのデラックス版なら早く乗れます。大幅に値引きするのでこっちにしてくれませんか」
「…ではこれで。あっ」
「えっ」
「後部監視カメラ、これをオプションに加えて下さい」
「あー高くなりますねえ。また見積もりを作ります少々お待ちを。あっ」
「えっ」

 

 

こんな感じで、「色」「グレード」「オプション」「下取り価格」などの要因で延々と価格が変わる。想定より数%安く済んだから良かったものの、細々とした変更はやはり面倒くさい。
しかし「トランクルームに敷く防水トレイ」が1万円以上するなんて、ちょっと困るのだが。そこにメーカーや社名のステンレスプレートをはめ込むくらいなら、廉価なトレイを用意して欲しいもの。今回は面倒くさくなって買うことにしたけれど(たぶん僕が車でいちばん酷使する、折りたたみ自転車を放り込む箇所なので)でも元気があれば自作していた。

最後に端数を引いてもらって(千円以下だと思ったら万単位で切り捨てだった。そういうものなのだろうか)ともあれ商談成立。
こうして価格のことばかり書いているが、僕としては主にインテリアを評価している。いつも車の決め手はインテリア、とくに運転席周りが“ちょっと変”なところに惹かれてしまう。今回はヘッドアップ・ディスプレイと奇妙なマルチ機能モニタを評価した。革張りシートとか、ドアの断面に貼られたプレートは、どうでもいいです。

 

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疲労回復のために、書店に行く。本をどっさり購入。

それから焼津市お茶屋さん「丸玉園」の秋限定かき氷、「いちじく氷」を食べた。この店は「濃茶」や「薄茶」や「生いちご」が有名で、僕はもっぱら「濃茶」派だが、でも秋のいちじくも素敵な味。手作りらしくしっかり甘いが、なんとなく品があるというか、しみじみと落ち着いた味わいがする。まだ涼しいとはいえない秋の初めにはぴったりのかき氷だと思う。

帰宅して、かなりしっかりと寝てしまった。昨日までの疲れ、なんとなく続く寝不足、それからもちろん新車購入の気疲れがあったのだろう。こんなに寝たら夜に眠れないかもしれない、と危惧している。

こうして、懸案のひとつ、車の更新が(おおむね)片付いた。今は唐突に、プリウスと過ごした10年間を思い出して、センチメンタルな気分に陥っている。つついたら泣いてしまうかもしれない。あまりモノと情緒を繋げる質ではないと自認しているし、よく友人知人からも指摘されるけれど、さすがに色々あった10年間に寄り添ってきた車である。たぶんしばらくは、しんみり暮らすだろう。
だからどうか、つつかないで下さい。

 

 

昭和天皇のお食事 (文春文庫)

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