トヨタとマツダとホンダと宇治金時。

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)


車にかかわる深刻ではないが面倒な出来事が続いたため、以前から検討していた買い替え計画を実行に移すことにした。

だがこれが億劫でたまらない。
同じ面倒ならば、深刻ではないが慢性的な今までのそれ、つまり“バックモニターがふんわり女子フォト風になる”とか“リモコンキーによるサイドミラーの自動格納が稀に無視される”といった諸々を受け入れてしまいたくなる。

しかしまあ、思い立ったが吉日、ということで行動する。
いくつか気になる車をピックアップし、ディーラーを巡り、見積もりをしてもらう。カタログを眺め、合間にインターネットで情報収集する。時間が(休日の時間が)どんどん消費されていく。
新しい車とテクノロジーに触れるのは楽しいし、ディーラーの人達は皆とても親切である。でも高い買い物ではあるし、どうやら「価格交渉」が必要であるし、細々としたことが悩ましい。3万円くらいで、購入に関わる一切合切を請け負ってくれる人がいたらいいのに。でなければ僕の場合、「あーもう定価でいいです言い値で買います」と言ってしまいそうになる。そして10万円以上の損(?)をする。

オプションの「サイドなんとかクリーンボックス:4400円」とは何かと問えば「据え付け型のゴミ箱です」と解説され、「不要です」と答えると「しかしその場合はこちらのほにゃららスペシャルパッケージではなくなるので云々」と長い話が続く。助手席の近くに両面テープで貼り付けるエンブレム付きの黒色樹脂製ゴミ箱なんて4400円かけて買いたたくない、という僕のメッセージは届かない。ユニクロ無印良品で車とその付属品が買えればいいのに、と強く思う(無印良品の自動車はかつて存在した)。

かなり限定された条件での比較検討で、価格やその他の条件もずいぶん拮抗している。だから今日はもう、この各ディーラーからいただいた立派な封筒は全て放り出して、来週また考えることにした。つまり先送りした。
それで全然構わないのだ。今の愛車、プリウス氏は(車の主機能については)絶好調といっていい。10年乗っているが、燃費は抜群、購入時に流布していた「いずれバッテリー交換に数十万かかる」という兆しすら無い。きちんと走るし、止まる。
ただバックモニターの画像がふんわり気味で、サイドミラーが反抗期で、あちこち細かいキズがあって、カーナビのデータが古いだけ。

 

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そんな面倒事にかかわった日曜日の素敵な事といえば、焼津市鯛焼きあおば」の宇治金時。雨が降る涼しい日だったが、宇治金時は美味しい。

今日は見知らぬ若い女性2名から「この店でオススメは何か?」と問われた。かき氷が運ばれてきて、さあ匙を入れるぞというタイミングだったこともあり、かなり面食らった。
そういうことは店の人間に聞け、とは思ったが言わない(甘党紳士なので)。
クリームチーズ入り鯛焼き、生いちご氷、そしてこの宇治金時」と、親切にも3候補も挙げた。我ながらクールなチョイスだ。
彼女らはかき氷2つ(宇治金時と生いちごミルク)、クリームチーズ入り鯛焼きと通常の鯛焼き鯛焼き入りソフトクリームを買っていたようだ。そういうブルートフォースアタック的な買い方・食べ方をするのならば、他人に聞くこともなかろう、とは思うのだが、まあ人それぞれなのだろう。たぶん“地元民との交流”を楽しんでいる風だったから、これはこれで良かったのだと考える。
ちなみに鯛焼き入りソフトクリームとは、カップに絞られたソフトクリームに鯛焼きが突き刺さった品。僕は買ったことがないが、味は想像できる。確か抹茶味のソースと白玉団子が添えられていた。

 

 

 

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