すごい雨とフード不要論

朝、あと少しで遅刻しそうなほど、通勤に時間がかかった。見通しが効かない程の大雨だったのだ。

こんな天気でも、最近の高校生(というのは年寄り臭い言い方だが、仕方がない)は、自転車通学の際に、レインウェアのフードを使わない。少なくとも通勤路で遭遇する2つの学校の生徒達は、髪が濡れるにまかせている。
今日などは、長い髪の女の子がぺったりと濡れて、しかも首筋から雨がどんどん入り込むせいで裾から水がだばだばと流れているという、かなり酷い有り様だった。

僕が高校生だった時も、あのフードは邪魔で、格好の良いものではなかった印象がある。でもさすがに背に腹は代えられないというか、頭がびしょぬれになるよりはと、雨の時は使っていた。
こういう“風習”には、流行がある。昨今では何かしらの理由付けがされている可能性はある。高校生なのだから多少の無理や無駄もいいだろう、とも思えるし、底で格好つけても詮無い気もする。

しかし学校指定のレインウェア、あれはもう少し何とかならないのか。大人であんな品を着用する人はいない。せいぜい服装に無頓着な老人だけ。アウトドアスポーツ用の派手で高価かつ高機能のものを選べ、と言っている訳ではなくて、学校が指定してそれなりの数を売るのならば、建築現場の人達が着ているような機能と価格がそれなりのバランスを持った実用品を、制服に合うシックな色合いで注文することもできそうな気がする。
個人的には、あんな雨具まで、ルールで定める必要は感じない。お金持ちの子供はゴアテックス仕様の高級品を、そうでない家の子供は安いものを、それぞれが自分たちのセンスや裁量で選べばいいし、金銭的な不具合があるのなら行政がサポートすればそれで何とかなりそうな気がする。少なくともあの雨具を見て、「これはないわー」と高校生の時は思ったし、今だって通学中の高校生を眺めながら「これはないわー」と考えている。
いちばん良いのは、選定に関わる人達も、きちんと使って試すことだとは思う。それは理想論かもしれないが、ある種の品の、実用品的な側面は、使ってみなければわからない。

 

ところで自転車通学の中高生、彼ら彼女らは、今でも平気な顔をして横断歩道を自転車で渡ろうと待ち構えている。悪いこと、ずるいことをしている、といった感じではなく、そういうものだと考えているような態度。
横断歩道は歩いて渡る、自転車に乗っているのならば原付バイクなどの“乗り物”としてふるまう、というのがここ最近の交通安全トレンドではないのか。各所で旗を持ち安全運動に邁進する人達や、朝から取り締まりをしている警察官は、あれを見て何も思わないのか。「昔はともかく、これからは違うんだよ」と教える、良い具体例だと思うのだけれど。

 

※写真は本文とは関係ありません

 

自転車はここを走る! (エイムック 2344)

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