ガリにゴボウ

先日、吉祥寺の天丼屋で、面白い漬物を食べた。
テーブルに置いてあって、小さなトングで小皿に取って、好きに食べられる形式だった。紅生姜や柴漬けのような役割を担っていたのだと思う。

漬物は、いわゆる「ガリ」、つまり生姜の甘酢漬けだった。
甘味は薄く、細切りの昆布と、珍しいことにゴボウが入っている。
このゴボウの食感が面白くて、美味しい天丼とともに、印象に残っている。

 

というわけで、作ってみた。
本来は生姜を薄切りにするところから始めるべきだろうが、今日は手抜きをして、地元の八百屋で売られているガリを買ってきた。スーパーマーケットの品よりも甘くなくて、ほとんど酢漬けといった感じ。色もついていない点も、天丼屋の品の再現には向いている。漬け汁が多いところも都合が良い。

これに細切りの昆布を混ぜる。量はそれほど多くない。
そして、さっと湯がいたゴボウも混ぜ込む。新ゴボウだろうか、細いものだったため、今日は長さ40mmほどの四つ割りにしてみた。

朝、出勤前に作って、さきほど食べてみた。
もう少し置いたほうが、より店のものに近くなるかもしれない。でも十分に美味しかった。ゴボウが入るだけで、「少しつまむもの」から「ごはんが進む箸休め」に変化したようだ。味もそうだが、食べられる量が違う。
今回は、ガリが7、ゴボウが3ほどの割合だったが、たぶんゴボウをメインにしても大丈夫そう。輪切りの鷹の爪などを入れても良さそう。
他には何が合うかな、と考えていたが、これはレンコンの甘酢漬けに近い食べ物だと気付いた。あれよりも少し、土臭さがある。では生姜とゴボウとレンコンを甘酢に着けたらどうなるだろう、と想像してみたが、あまり美味しそうには思えないので試さない。どこかの郷土料理にはありそうな予感がするけれど。

というわけで、生姜とゴボウの甘酢漬け、なかなかおすすめです。最近は火を通したささがきゴボウがパック詰めで売られているから、その気になれば200円と少しで完成する。そしておそらく、本格的に生姜の下ごしらえから作れば、すごく良いものができる。その時は甘さ控えめが、“らしい”と思う。とにかく「さっぱり」を心がければ良い、そんな気がしている。

 

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