映画『バケモノの子』を観た。
初日の初回だから、わりと真剣な観客ばかりだと思ったのだが、ほぼ特等席という位置取りにもかかわらず、右隣には「コーラ+キャラメルポップコーン2カップ」という食欲男、ひとつ離れた左側には上映中にスマートフォンを操作する男が座っていた。キャラメルポップコーンは匂いと音が気になるし、ぽろぽろこぼす。どれだけポップコーン好きなんだ、と思わせる食べっぷりで、いまいち集中を削ぐのだ。もちろんスマートフォンの液晶は、視界の端で光っているだけで、とても気になる。ちらっと見ると(睨んではいない)すぐに仕舞うのだが、でも(とてもいい場面で)また画面を光らせていた。
そういう、映画製作者側には全くの責任が無い諸問題は別として、とても良い映画でした。清く正しい夏のアニメ映画。もう1回、映画館で観てもいいくらい。というか、たぶん観るでしょう。
何度か涙ぐむ場面もあったし、時には映画館全体からくすくす笑う声が聞こえるコミカルな場面だってあった。最後まで本当に楽しめたし、感動した。
ただひとつ、中盤から登場する重要人物が、物語を進めるための要素を一身に背負って余りあるだけの要素(良い面も悪い面も、心身境遇性格容姿その他諸々)を全て備えていて、わりと唐突というかご都合主義に見えてしまったのが惜しい(物語への参加も唐突だったし)。でもそのキャラクターはとても魅力的だったので、まあ仕方がない。
魅力的といえば、主人公が少年時代は少年の可愛らしさを、青年になってからは若い男らしい格好良さが絵として伝わってきて、良かった。
そういえば、「読み聞かせ絵本」が有るらしい。
こういう「一般向け長編アニメ映画」では珍しいのかもしれない。ジブリ作品なら、なるほどと思うのだが。
そして今日は、唐突に「食べたいものを食べる日」だった。
特に理由は無い。たまたま食べ物屋に立ち寄りがちが状況だった、そして大きな買い物(ついにカメラが入荷した)ために、小さな出費が気にならなくなった状態だったことが原因といえる。
昼ごはんは老舗ハンバーガー・ショップ「チェリービーンズ」のフィッシュバーガー。この店で、新静岡駅に向かう雑踏を眺めながらフィッシュバーガーを食べるのが好きだ。最近、メニューのリニューアルがされ、味が少し変わった。僕は美味しいと思う。
雑踏を眺めつつ、ふと目を上げると、向かいの新静岡駅の駅ビル「セノバ」にある、チェリービーンズよりもいくぶん高級なカフェの客席から見下されていることがわかる。それもまた味わい深いのではないか。
おやつは「マリアサンク」で、桃のタルトを食べた。
夏に食べる、この店の桃を使ったケーキが好きだ。特に桃のタルトは、桃をそのまま食べるより数倍、桃の持ち味を活かしているように感じる。焼いたから面白い風味がする、味付けや下処理、といった化学変化無しに、ただ組み合わせによって起こる“何か”。フルーツタルトの果物部分を、大量の桃に乗せ替えただけ、ではないことくらいはわかる。でも本当に、ただ皮を剥いた桃が、その持ち味の延長線上で美味しさを増しているのだ。不思議というか奇跡というか、良いケーキだと思う。
これは友人と食べた。
週末にだけ開いている「Chipacoya」というナチュラルフードっぽい店の、氷ぜんざい。
硬めに炊いた小豆が、上と中央にたっぷり。全体としてさっぱりした味。
今年はハーフサイズがメニューにあった。元々、瓶詰めやジャムが売り物の店だから、フルーツを使った品もまた魅力的。次はキウイか柑橘か、迷うところだ。
お土産にドーナツを買った。
友人と別れてから(かき氷を食すだけの邂逅だった)、最近お気に入りの和菓子屋「大黒屋」へ行く。わらび餅、紫蘇餅、水ようかん等を購入。写真は忘れた。
そしてCafeBikiniにも行く。スコーン、クッキーなどを買う。
これは来週に予想される激務に対する癒やしとなるだろう。純粋に美味しいクッキーが好き、という個人的事情もある。激務が無くても買っていただろうし、明日には食べてしまうことも考えられるが、それはそれで素晴らしい人生ではないか。
というわけで、映画は面白かったし、「備蓄オヤツ」は充実したので、良い土曜日だった。晴れたから自転車にも乗れた。
ちなみに夕食は盛岡冷麺。これも美味しかった。
惜しむらくは、帰宅後に寝てしまって、夜の時間をかなり無駄にしてしまった。ここで夜更かしをするとたぶん明日に響くので、もう寝る。食べて寝る1日になってしまったが、それもまた良し。
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