へんな食べ物

帰宅前に、年若い友人の家へ寄った。
夕食をご馳走してくれる、というのでどんなものかと手際を見ていたら、カルボナーラと言っていたのに春雨を戻していた。
スパゲティが無いから緑豆春雨を使う、とのこと。
なんだか怖いので、そして卵を大量に割っていたので、春雨入りのオムレツを提案した。そんなもの、僕だって食べたことはないけれど、春雨でカルボナーラを作るよりは、たぶん簡単。普段ほとんど料理をしない人だから、こういう“けったい”な創作をするのだろう。

野菜が足りない、とモヤシを入れていた。
オムレツにするには、ちょっと形が悪い。だから蟹玉風にアレンジしてみた。提案して、つい手を出してしまったのは反省している。しかしレタスの千切り投入を阻止したのは、自分で自分を褒めてあげたい。

贅沢を言えば、卵液にしっかり味付けをしたかった。鶏がらスープの素とか、干海老があればいい。蟹の缶詰まではいらない。ごま油も欲しかった。
あんかけのとろみ付けに片栗粉ではなく薄力粉を使ってみたが、特に問題なくできた。

なんだか貧乏臭い卵料理だったが、味は悪くない。ぱりっと薄く焼いて、エスニック料理風の味付けにしても良かったかもしれない。
とにかく春雨がもちもちして、あまり経験したことのない食感だった。あと少しで化ける、そういう伸びしろを感じる料理だった、ともいえる。

元々がカルボナーラという想定だったため、副食はトマトとプチトマトのサラダだった。これもよくわからない組み合わせで、僕だったらマリネにするか、スーパーマーケットに行ってサラダ菜かバジルを買ってくるだろう。

千切りにされたレタスは、そのまま塩を振って食べた。かわいそうなレタス。もう少し良い活用法を見い出してあげればよかった。

 

そんな、ボリュームのあるような無いような不思議な夕食だったため、今になって空腹感が発生している。こういう時は寝るに限る。なんだか頭痛もするし(春雨は関係無いと思う)、夜更かししても意義がなさそうな予感がするから、明日は休日だが無理はしない。
では、おやすみなさい。

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