フィール・ヤングとバッド・トリップ

今日は仕事が半日、その後は研修。本当は若手研究員が行くはずだった講演会に、その穴埋めとして参加した。病欠とでも言って誤魔化せばいいと思うのだが、講師が会社と縁がある人で、とりあえず頭数を揃えないと義理に欠く、つまり今後の仕事に差し支えてしまうらしい。

研究者が参加するのだから、どんな専門的な話になるのかと戦々恐々としていたのだが、ただの「この厳しい時代に、中堅スタッフに求める働き方と心得」みたいな話だった。

僕は講習では、どんなにつまらなくても寝ない。これは心がけや真剣さの賜物ではなくて、例えば「飛行機での移動中に眠ることができない」といった、体質のようなものだと思う。
寝ないし、落書きもしない。ただ延々と、別のことを考える。今日は「帰宅してから行う、Adobe Illustratorの操作シミュレーション」を行っていた。Illustratorは、絵心よりも手順がものをいうアプリケーションだと考えている。パスを引くのは慣れだとしても、そのオブジェクトを配置したり、効率よく調整するのは、事前検討がものをいう。少なくとも、作業時間は違ってくる。
他にも、山積みの仕事のことなど、考えることはたくさんあった。たまに手帳やノートに思いつきをメモして過ごした。

こんな態度で受講するのだから、最後に書く「感想」に難儀したのは当然といえよう。
後からパソコンを使えばなんとでもでっち上げられるのだが(ブログを毎日書くと、そういう技術が習得できる)、手書きでぽちぽちと言葉をつなぐのは難しい。まあ、相手が喜ぶ、しかし通り一遍ではない言葉を書ければ、この種の「感想とお礼のアンケート」は“勝ち”だろう。ただ褒めるだけ、というのは僕の好むところではない。

この講演会でひとつ心に残っている言葉がある。これだけ覚えて帰れ、と講演者が言っていた。

「君たちは、フィール・ヤングでいなさい」

なるほどフィール・ヤングか、と思う。フィール・ヤングといえば漫画雑誌じゃないですか、としか感想が無い。「若者のような発想を持て」と言いたかったのだろうが、僕にとってはレディースコミックだ。
僕がヤングのようにフィールすると「キャッチコピー的な言葉を使う前には、とりあえずインターネットで検索してみたらどうだろうね、お爺さん」となる。でももちろん言わないし(質疑応答の時間はあったのだが)、感想文にも書かない。若さと分別を両立させてこそ大人だろうから。

 

FEEL YOUNG(フィールヤング) 2015年 04 月号 [雑誌]
 

 

 

肉体的には、良い休憩時間だった。ただ肩こりが酷い。
だから帰宅してから、いくつか薬を飲んだ。
整形外科医から処方され、毎日飲んでいる「血管を広げる薬」や、「痛みをやわらげる薬」、そして本来は寝る前に飲む「痛みをやわらげる薬・エクストラエディション」など。さらに(特に深い考えはなく)以前購入してあった「コリホグス」や「バファリン」なども服用。ついでにビタミン剤も牛乳とともに飲む。

一気に飲めば少しは楽になるのかな、くらいの期待はあった。いつも処方薬も市販薬も、まるで効かないので。
しかし今日は、その後にとんでもない副作用が待っていた。

瞳孔が開いたのか、やけにiMacのモニタが明るい。目がちかちかする。座っているのに、立ちくらみがする。さらに、滅茶苦茶に眠くなった。

これはいけない、とベッドに向かう。
ベッドには、仕事用の鞄や、帰りに購入した本や、その他様々な品が並べてある。それらを乱雑に床に払い、ばたんと倒れた。その後は、風邪をひいた時に見るような夢(思考と連想が駄々漏れになるような脈絡のない夢)の世界へ。
そのまま35分寝た。しっかりとは覚えていないが、35分で目覚めるようにスマートフォンのアラームをセットしてからベッドに向かったようだ。

今はとても快調。
試しに血圧計を使ってみたが、平常通りだった。
たぶん、またすぐに眠れると思う。

残念なことに、これだけ飲んでも肩こりは治っていない。薬の添付文書や注意書きにある「副作用」をフルコースで味わえた、それだけの体験となった。
普段はほとんど副作用に苦しむことが無いし、そもそも鎮痛剤などは効きづらいのに、今日は不思議といえば不思議、無茶といえば無茶そのもので、まあ馬鹿なことをしたと思う。
肩こりで死にたくはない。特に「コリホグス」などという小林製薬的に面白い名前の薬で身体を壊すことは、絶対に避けねばならない。あれは一種の筋弛緩剤だから、飲み過ぎると確かに怖いのだけれど。

 

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠 ×2

【指定第2類医薬品】コリホグス 16錠 ×2