オーガニック・ソルベント

3M スコッチガード はっ水・防汚スプレー 衣類・布製品用 345ml SG-P345i


思うところあって、防水スプレーをまとめ買いした。
先ほどから、色々なものに噴霧している。主に玄関でその作業を行ったため、有機溶剤の臭いに家族から苦情が来ている。もう寝るからいいじゃないか、と僕は思うのだけれど、苦手な人にとっては、臭気よりも印象として、健康を損なうものとしての忌避感があるらしい。「そんなんじゃ四日市では生きていけないぜ」と思うが、四日市市だって臭いところばかりじゃないし、誰もがあの街で生きる必要もないのだから、思うだけで言葉にはしない。

 

そういえば、職場の人は「防水スプレーが皮膚に付くと皮膚呼吸ができなくなって細胞が壊死する。吸い込むと肺に防水皮膜が生成し、肺胞が壊死する」と、大変にこのスプレーを怖がっていた。いささかナチュラリスト寄りの人ではあるが、それにしても「トータルサイエンスで社会に彩りを云々」と謳う会社の開発部門に属する人間としては、認識不足だと思う。
そんなに危険ならば、「防水スプレー取り扱い主任者」制度や、安全講習会が有りそうなものだが。あるいは無差別テロにも使えそう。
まあ、「水をはじく物質なんて自然界には存在しない!」という印象がその論の下地になっているらしいので(なかなか興味深い世界観である)、あまり本気で関わってはいけない類の「ナチュラル」なのだとは考えている。

僕は今のところ、たぶん細胞は壊死していないし、健康を害してもいない。

現代日本においては、「皮膚呼吸」という単語が出てきたら、まず疑ってかかるべきだと思う(こと哺乳類の人類に関しては)。それはもう、ひとつの見識として、あるいは「日々の印象・肌感覚を裏切る真実」の例として、覚えておくと良いような気がしている。

 

あまり関係が無いが、有機溶剤は「オーガニック・ソルベント」とカタカナにしたら印象が良くなるのではないか。上手に生活に取り入れることで、日常をステップ・アップできそう。

(もちろんこれは、情報で変えられる世界もある、という話であって、有機溶剤をじゃぶじゃぶ使っても全然問題ない、という主張ではないことを、ここに明記しておく。稀に、あるいはしばしば、コメント欄に怖いことを書く人達が出没するため、こうして予防線を張る必要を感じたのだ)

そして寝る。おやすみなさい。

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