ベルギーチョコレートとコアントローのソフトクリーム

先ほどまで、友人の家にいた。
夕食をご馳走になり、パソコンとタブレット無線LANの設定を手伝い、ついでにテレビとハードディスク・レコーダー周辺の配線の整理をしてきた。僕はわりと、そういう作業が好きだ。
タブレットには定番のアプリをインストールし、サービスごとに堅牢なパスワードを設定する。パスワードは管理ソフトに登録するとともに、1枚のカードに印刷し、これは金庫に保管してもらう。

 

送迎は、友人の彼女さんがしてくれた。
帰路、ミニストップに寄り道する。今日は新作のソフトクリームが目的、という。僕はミニストップの新作ソフトクリーム情報なんて把握していないが、この人達はきちんとカレンダーに印をつけて、待っていたのだ。なかなか出来る事ではない。

そのミニストップのソフトクリームには、彼らのおすすめの食べ方がある。
それを今日は披露してもらった。というか、披露するためにミニストップに寄ったのだ。

今日の目的は、チョコレート味のソフトクリーム。カバンに忍ばせたミニボトルから、洋酒を少しだけ垂らす。そして食べる。

洋酒は、コアントローだった。
ミニボトルは各種取り揃えてあって、例えばラムやブランデーや、ちょっと変わったところだとカルーアなどを選んで使う。つまり家を出る時点で、「今日の目的は“プレミアム・ベルギー・チョコレートソフトクリーム”だ。ならばコアントローで変化をつけよう」という目論見があった、ということになる。酒を売っている店ならば、黒ビールなどを購入し活用することもあるらしい。

しかしコンビニエンスストアのイートインスペースに、少量とはいえ酒を持ち込んで良いものだろうか。なんとなくトラブルの種になりそうだが、店員は特に何も言わなかった。

運転手役の彼女さんだけが、今日は酒を(少量とはいえ)使えない。さぞかし恨めしかろうと心配になったが、ノーマルなチョコレートアイスクリームもそれはそれで美味しいし、後半は「ゲランド産の塩」や「チリパウダー」をごく少量かけて味わいの変化を楽しんでいたので、彼らの探究心と用意周到さには敬服するしかない。甘党の凄み、を感じた。

このコアントロー風味のチョコレートソフトクリーム、なかなか美味しかった。アルコールが苦手な僕でも十分に楽しめる。家では作れないし、街の飲食店でも普通は食べられない、そういう意味ではキャンプの料理に似ているのかもしれない。アウトドア雑誌に載っている、バーベキューより一歩進んだ野外料理(燻製など)に似た雰囲気がある。

この楽しみ方、お酒の選択を間違えると、悲惨だという。
不味かった場合、「コンビニ食材に一手間加えるだけの激ウマ簡単クッキング」の侘びしさが容赦なく襲ってくる、とのこと。そういうものは、学生時代に卒業すべきなのだ、と友人(とその彼女)は力説する。
それは確かにそうだろう、と思う。夜のコンビニ、手には溶けかけたソフトクリームと、強い酒のミニボトル、店内放送だけが明るい。風景を思い浮かべるだけで、寒々しいものを感じる。
それを考えると、なかなかチャレンジングな試みにも思えてくる。とはいえ、ヴァイキングの古謡にあるとおり、「舳先は常に波をかぶる」のだから、彼らにはこれからも頑張ってほしい(僕は特に頑張らない)。

溶けるといえば、この食べ方をする場合は、コーンよりもカップのほうが良い。それは注文する前に教えて欲しかった。

 

そんなコアントロー風味のチョコレートソフトクリームだったが、次はぜひノーマル版を試してみたい。それからチリパウダーも。