写メる人達

同じ職場の人が、「コストが安い」ことについて「コスパが良い」と言うので、なんだかむずむずする。たまに「コスパが安い」とも発言する。うっかり「コスパが低い」なんて言い方もするので、こうなると聞いているほうは混乱するばかり。
そもそも厳密には「コストが安い」事と、「コストパフォマンスが良い」事は違う。というか仕事の場でこそ、きっちり使い分けるべきところではないのか。
質問の形で、イノセントな瞳で指摘はしているのだが(今現在もいちおう“新人”の扱いなので)、たぶん気づかないというか、「言っても伝わらない」感が強い。

なんとなく、携帯電話のカメラ機能で撮影することを「写メする」、そしてその画像を「写メ」と呼称して何の疑問を持たない類の人に思えてしまう。
実際に、会話では「写メる」を多用する。
Amazonのレビューでも、稀に「コスパが安い」と言う人がいるので、もしかすると言葉の使い方が変わりつつあるのかもしれない。

 

こうなると自分の老化もいよいよ本格的。
きっと、むずむずしながら介護施設に収容されて、むずむずを抑える薬を処方されて、介護員に「あーkatoさんそうですね、コスパですねー。ほおら、お外はこんなに晴れてますよー」とか言われる老後まで、あっという間だろう。
でも僕は思う。言葉の意味するところをきちんと考えずに話す人間こそが、年齢にかかわりなく、おっさんでありおばさんであり、老人ではないだろうか。「写メ」なんて、写真を携帯電話のメールで送ることが画期的だった時代の(誤って記憶された)キャンペーンワードである。そろそろアップデートしても良い頃合いだと思う。

そういえば「進化」も誤用が多い。でもあれはたぶん、便利だから使っているのだろう。だからかまわない、とは思わず、やっぱりむずむずするのだけれど。

 

恋して進化論 (集英社文庫)

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