タミフル75mg

昨日よりも体調が悪い。
たぶん風邪だろうから、栄養を摂って寝ていればいいのだけれど、もしインフルエンザだったら困る。家族も来客も困るし、僕だって嬉しくない。嬉しくないどころか、年末年始の行動に制限が生じる。

というわけで、混雑は承知で、休日の当番医である小さな内科医院に行ってきた。

確かに混んでいた。花粉症の季節の耳鼻科よりも患者が多い。
もちろんマスクをしている人がほとんどだが、元々の患者であろう老人も目立つ。老人達は「やいやい、なんだか凄えなあ。これじゃあ病気が伝染っちまう。お姐ちゃん、今日は薬だけ貰っておくわ」などと看護師さんに言っていて、わりと元気そう。新作落語を思わせる雰囲気。
対して、マスクをしている人達は、とても辛そうだった。ほとんどがインフルエンザか、その感染が疑われる人達で、僕も含めたマスク組は、待合室でも座る場所が指定され、全く扱いが別となっていた。

患者が多すぎるため、野戦病院的な、“柔軟な対応”がなされていた。
とりあえず熱のある人は、鼻の粘膜を採取される。インフルエンザ迅速検査キットの判定が出るまでは、一時帰宅する。結果が出て、診察の順番に組み込まれたら、携帯電話で呼び出される。僕の時は50分待った。

家に帰っても中途半端だし、歩いていて倒れるような事も無さそうだから、少しだけ買い物をした。マスクをして、可能な限り人との接触は避ける。

 

 

動物の値段 満員御礼 (角川文庫)

書店にて、文庫本を2冊購入。
最近は買わなくなったタイプの本「動物の値段」は、しかし読んでみると面白い。「プンクック」なんて、覚えている人はいるだろうか。
たぶんこの著者、僕は高校生の頃に、実際に会って話したことがある。エキゾチックアニマルの専門店で静岡出身、著者略歴からすると「あの人かも」と思い当たる節がある。
動物園好き、あるいはペット動物好き、そして「わくわく動物ランド」を懐かしく思う人におすすめの文庫本。

 

犬とハモニカ (新潮文庫)

江國香織さんの「犬とハモニカ」が文庫になっていたので購入。こちらは、まだ読んでいない。冬休みの間に読めるだろうか。

その他、ドラッグストアなどで、栄養がありそうな品と、体調が悪くても食べられそうなものを買った。

 

今思うと、この待機と買い物を兼ねた時間が、最も身体的に辛かった。
ちょっとシリアスな映画では、中盤あたりに陰鬱かつ悪夢的な光景が繰り返されることがあるけれど(例えば主人公が貧民街を彷徨するとか、地獄巡りっぽい場面)、それに近いかもしれない。
今、手元にはラムレーズンを練り込んだチーズがある。どうしてこんなものを買ってしまったのだろう、と不思議に思うが、要は脳と身体が弱っていたのだと思う。

 

診察は、実にスピーディに終わった。
おじいちゃん先生、と言われそうな年齢の医師は、実にノリが良かった。
「はいっ、次の患者はkatoさん。
インフルエンザは陰性、良かった安心、でも潜伏期間もあるからタミフル処方。
頭痛と熱は我慢して、抗生物質3日分!
年末年始は無理しない、夜更かし大酒おすすめしない。
いちおう喉も見ておこう!
ほら口開けて、はい腫れてるね、でも大丈夫!これくらいなら大丈夫!」
という感じで、唱うように問診と診断が終了した。
きちんと韻を踏めば、素敵なリリックになりそうな気がするけれど、もちろんこの老医師がヒップホップカルチャーに通じている訳ではなくて、単に忙しすぎてハイになっているだけだと推測する。実に大変な仕事だと思う。

その忙しさのせいか、処方箋には抗生物質を書き忘れていたうえに、頓服のロキソニンは3錠だけだった。気の毒に思うし、特に恨んではいない。でも薬局で気づいて、病院に戻って、処方箋を書きなおしてもらっている間は、身体的には酷く辛かったことは、ここに書いておきたい。

 

そして今、寝たりパソコンに向かったり、少しずつ部屋の片付けをして、安静に過ごしている。頭が重く、熱っぽく、寝れば楽だけれど、もう寝るのには飽きた。
読書をすると眠ってしまうし、睡眠中は変な夢を繰り返し見る。親戚が遊びに来ているが、挨拶だけをして、自主的に隔離措置をとっている。
今から生姜紅茶とチャイを飲む。そして葛根湯も服用する。とにかく寒気がすごいのだ。

まあ、インフルエンザではなさそうで、その点は良かった。もう覚悟を決めて、休養する。
年賀状だけが懸案事項として残されているが、この状態で羊の絵を描いたら、たぶん怖いイラストになるだろう。まあ、年賀状が遅れて死ぬ人はいないのだから、まずは自分の健康を優先したい。

 

 

動物の値段 満員御礼 (角川文庫)

動物の値段 満員御礼 (角川文庫)

 

 

犬とハモニカ (新潮文庫)

犬とハモニカ (新潮文庫)