ビーフ・ストロガノフ

 先日このブログで話題にしていた、ビーフ・ストロガノフを作ってみた。意外と簡単。というか、たぶん学生時代によく作っていた「手抜き・ハヤシライス」にそっくり。サワークリームを仕上げに入れるところだけが違う。それだけでぐっと本格的になる。

 「手抜き・ハヤシライス」は、例によってオレンジページの記事から学んだのだと思われる。あの頃、僕にとってオレンジページ(あるいはオレンジページ別冊ムック)は、家事の教科書だった。懐かしいあの時代。レシピには「バジル:無ければ青じそ」といった表記が珍しくなかった。サワークリームだって、近所では売っていなかった。
ビーフ・ストロガノフは、たぶん、「フライパン1つで作るおもてなし料理」みたいな特集記事に書かれていたのだと思う。

 余談だが、オレンジページを数年間購読していると、特集記事にパターンがあるのがわかってくる。冬には必ず「大根1本使いきりレシピ」が載り、夏には変わり種の素麺と冷製パスタのアレンジメニューが紹介される。それがわかり始める頃に、オレンジページを「卒業」するのが、理系大学生のよくあるパターンだと言われている。

 これも余談だが、僕にはレタスクラブは肌に合わなかった。理由は、今となっては不明。なにしろ昔の事だから、忘れてしまった。少しだけ価格が安い=安っぽい、といった安直な印象だけが、ぼんやりと記憶に残っている。
 大学一年生の春、あの街のあの書店でオレンジページを買わなかったら(例えば代わりに暮しの手帖Esseを買っていたら)僕の人生もずいぶん変わったと思う。どう変わるのかは全然想像もつかないけれど。

 

 今日はささっとインターネットを検索して(便利な時代だ)、それをさらに簡便にアレンジしてみた。ロシアか東欧の料理だとは思うのだけれど、その土地の人が見たらびっくりするかもしれない。でもとにかく、自分なりのビーフ・ストロガノフ。おもてなし料理には、もう少し工夫が要ると思う。

  1. タマネギは薄く切る。ニンニクは少しだけ使う。
  2. 牛薄切り肉に小麦粉をまぶす。胡椒も振る。ボウルでぐにぐにと混ぜる。
  3. 深めのフライパンで、タマネギを炒める。もちろんニンニクも入れる。
  4. タマネギを片側に寄せ、空いたところで牛肉を炒める。
  5. 気が済むまで炒める。なんとなく、赤ワインを注いでみる。
  6. トマトピューレを入れて、しばらく煮る。ブイヨンキューブ半分、塩、ウスターソースごく少量で調味。ほんの少し、マスタードも加える。出来心でケチャップも少しだけ。
  7. サワークリームを入れて完成。無ければ生クリームでも大丈夫だと思う。

 

 うっかりするとハヤシライス(手抜き版)になるから、味付けと色合いは気をつける。キノコを入れても良いのではないか。人参やジャガイモを入れたら別物になりそう。
 今日はご飯が無かった。同時進行で茹でたマカロニを添えて、主食とした。カレーやシチューと違って、ひとり分を用意できるところが良い。

 

 さて、ようやく休日である。月曜日が祝日だったわりには、長く感じた。すでに眠いが、読みたい本があるから、1章だけ読んで、それから寝る。


 

村上レシピ

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