かぼちゃチーズタルト

　朝は寝過ごした。昨晩は夜更かししたので、仕方がないと思う。
　午前中は、部屋の掃除などの家事をして過ごす。

　昨日は自分が手がけた仕事が全然上手くいかなくて、皆で協議の末に切り上げたのだが（なにしろ夜には部署全体の飲み会が控えていたので）、それが妙に気になって仕方がない。
　料理に例えて言うと、レシピを貰って、その通りに作ったのだが、目論見どおりの味や形にならない、みたいな感じ。上司や先輩は「これはレシピが悪い」と言ってくれたのだけれど、なにしろ僕は未熟者なので、根本的かつ他の人が気づかないミスを犯している可能性が考えられる。だから家事をしている間もずっと気になっていたし、そのうち家事の途中で、メモ帳とペンとパソコンを使って、考えられるミスの洗い出しと検証に没頭してしまった。
　乏しい記憶と知識を総動員して、「もしこの時点で塩を入れ忘れていたら、この作業の際に影響が出るはず。ここで勘違いをしていた場合は、オーブンの温度がどうあれ、あの状態にはならない」みたいな感じで、論理パズル的な試みを続ける。確信を持ってわかっている事が少ないから、いきおいパズルじみてきてしまう。
　結果として、十中八九、僕のミスではないと判明したので、ようやく休日を楽しめる気分になった。
　まだレシピから結果が類推できるほどの熟練者ではない。そもそも研究施設なのでレシピといっても未知の領域が多い事は確かだけれど、それでも今は、何か上手くいかない状況に出くわすと、まず自分を疑ってしまう。たぶんあと数ヶ月も働いたら、「なるほど、変な結果ですね。僕の作業で間違ったとしたら、コレとアレとソレのどれか。その場合はこうなる。自分の把握できていないミスがあっても、この記録に影響が出る筈だから、それは無い」といった感じに、きちんと論じることができると思う。
　ともあれ、金曜日に生じた疑念を、土曜日の午前中に封じることができて、なによりだったと思う。こういうのは引きずると良くない。
　でも検証作業中に「うわあ。これはとんでもないミスをしていた。ばかばか僕のばか」と、頭に血が上ってしまう事が2回ほどあった。落ち着いて考えたら、その可能性はありえないと判明したから良かったものの、あれは本当に心臓に悪かった。

　午後からは静岡市の中心街に行った。街からは遠い河川敷に車を停め、そこからは折りたたみ自転車でのんびりと移動する。

　25日近辺は、新刊がたくさん出る時期。いくつか本と漫画を購入した。
　業務用食材店にてドライフルーツと茶葉を買い、カメラのストラップを新調した。

　おやつは、マリアサンクの「かぼちゃチーズタルト」と、アールグレイ。かぼちゃとチーズという組み合わせ、不思議に美味しかった。
　お店の中はハロウィン一色。ハロウィンが来ると、クリスマスまではあっという間。だんだん慌ただしくなってくる。

　今から、これを読む。
　写真用語や構図の基本は知っているつもりだけれど、いまいち活かせていないので。ぱらっと読んだ限りでは、読み物としても楽しそう。 

逆転の発想の写真の入門の本 写真を使わずにイラストで図解したら、むしろ分かりやすくなりました。